【HS J】パパ活男の娘【水×赤】 (ページ18)

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結論から言うと、黒服とそいつが床に転がっている。

「お、やっぱ金持ってんじゃん〜。最初から素直に払えよな〜。」

ガサガサとそいつから茶封筒を取り出して中身を確認する。今まで見た中島さんの中で1番明るくラフで、これが本当の彼なんだろうか。

「よっこいしょ」

立ち上がり血に濡れた手を拭う。

「さて、俺帰るけど、涼介は着いてくる？」

「え…」

「いや…別に助けるつもりは無かったんだけど、こんなんなっちゃったし。」

そう言って足元にある奴をつんつん、と蹴る。

｢生きてる…の？｣

｢たぶん？｣

俺は…これからどうしよう。

あんなに頑張って逃げたのに見つかったんだから、今逃げてもきっとまた捕まる。

正体不明、1度は俺を陥れた中島さん。ついて行った所で何されるか分からない。

｢…俺は、｣

｢なーにが、助けるつもり無かった、だよ｣

言葉に詰まっていると後ろから声が聞こえた。
振り返ると、俺と同じぐらいの背丈の男が窓際に座っている。

え、ここ何階か知らねぇけど周りに建物とか見えねぇぞ…？

｢初めまして、レオさん。いや、涼介さん｣

口調は丁寧だけど、俺を一目見ると素通り。
そのまま中島さんの方へ行った。

｢なーんで依頼者ぶっ倒しちゃうの。｣

｢金払わなかったし、先に手を出してきたのは向こうだよ？｣

｢依頼者を邪魔して挑発したのは裕翔でしょ｣

｢は？俺はただ金の要求を、｣

…なんか言い争いしてる内に逃げ出そうか。
そう思って男が現れた窓の外をそっと見た。