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四 女子会 ページ4

晴愛さんのあとをついていくと土蜘蛛さんの屋敷に辿り着いた。


「こっちこっち」


晴愛さんは何度もここに来たことがあるようで、中に入ると縁側にあがり左突き当りの部屋の前に立った。


「あら〜今日はAちゃんと一緒なのね〜」


振り返るとえんらえんらさんが居た。


「2人はよく一緒に?」


そう尋ねると2人して首を横に振った。


「私、いつかAちゃんに女子会に参加して欲しかったのよね〜」


えんらえんらさんは私の背中をとんと押した。

晴愛さんが障子を開けるとその部屋の中には初対面の妖怪が3人と花子さんが居た。


「あら、この間はどうも。花子プロデュース双子ファッションはどうだったかしら」


「凄く良かったです。ですがよぅちゃんとまぁくんは趣味も全く違いますし、年的にもお揃いの洋服は少し嫌がってます……」


「ささ、座って座って〜。あ、私にんぎょっていうのよろしくね」


水の入った桶に入った妖怪が隣のあいた座布団を叩いた。


「失礼します」


そこへ座ると正面に座っていた妖怪が怪しく笑い私の目をじっと見つめた。


「老いらんでありんす」


「ドンヨリーヌジュヴァーン。よろしくねぇ……」


「A、です……よろしくお願いします」


えんらえんらさんは棚からお菓子を取り出すと机の上にあった木の皿に綺麗に盛り付けた。


「遠慮しないで食べてね〜」


いまいち状況を把握しきれていないが、どうやら私はいつの間にか参加させられているようだ。


「あの、女子会とは……」


「そのままだよ。いつもね、うわさ話とか情報交換したり、お菓子食べたりしてるよ」


晴愛さんは少し興奮気味に説明をした。


「それで今日はAとオロチの話」


そう言うと皆して身を乗り出した。


「えっ、何何?何かあったの??」


にんぎょさんは私の腕を掴んで目をキラキラと輝かせた。


「あ、その……」

五 不満→←三 相談



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剣城京菜(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます!!完結編を投稿したので、よろしくお願いします!! (2019年10月20日 11時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 番外編もすごく素敵でした!!続編楽しみにしてます。頑張ってください! (2019年10月14日 23時) (レス) id: f5a4951e98 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - れるれる(現.本垢)さん» 初めまして!!そう言っていただけてとても嬉しいです!!新作も今書いているので、次回作も読んでくださると嬉しいです!! (2019年9月25日 19時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
れるれる(現.本垢)(プロフ) - 初めまして。この作品、すごく好きです。妖ウォを卒業しても剣城さんの作品だけはずっと見てるんです(笑)これからも更新頑張って下さい。 (2019年9月24日 21時) (レス) id: bb493c8f2f (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - なつさん» 期間が空いてしまったので勘違いさせてしまいました……!!ゆっくりでも完結までは投稿するので安心してください!! (2019年9月24日 18時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2019年9月23日 0時

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