甘美な××を君に【浦島坂田船】【歌い手】【男主】

××29回 ページ32

『ちょっと、、、ちょっとまって、』

情報量が多すぎる。
この人は確か抱かせて、と。そう言った。
だけど、、、、そのあと、、、


君の事、ここから出して、護ってやるから


そう、、、そこが、

その前にもまず俺は男だから抱く、つまり、、、体を重ねる、みたいな事は出来ないはずなのに

兎にも角にもそのあとが1番引っかかる

なんだ、出してやるって
なんなんだ、護ってやるって。

暗喩でもしてるのか、別の意味でもあるのか。
ぐるぐる考えていく

と、

｢はーいそこまで。考える時間はおしまいな｣

パンっと手が叩かれた
坂田さんの手は存外大きく、その音が大きく響く

『っ、、、』

｢あーええんよ、別に。考えたくなるんもわかるし。だからまぁ、、、聞きたいことあんなら聞いてや｣

『、、、、』

人の良さそうな笑顔で笑うが、俺の頭の中を見透かしているのかなんなのかひたすらに楽しそうだ

『じゃあ、、、1つ目。』

｢うん｣

『、、、抱かせて、って言うのは』

｢そんままの意味やけど？あれ、やっぱ知らへん？｣

けたけたと笑う坂田さん

『っ、、、違います、そんな事くらい分かります！！
ただ、、、俺、男ですし、、、』

俺がそう言った途端、すうっと目が細められる




｢そんなん俺が決める事や。
女とか男とか、そんなん何ひとつ気にしてへんし｣



背筋が、ひやっとした

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