新たな怪盗現る【怪盗レッド】

第十三話 計画 ページ16

桜夜side

それから2日後、輝夜が詳しい計画を立てて来た。

「いい？お姉ちゃん。乗り込むのは一週間後、波蘭博物館での式典が終わった2日後ね。ちょうどその辺だと、警備の人たちも気が抜けているはずだから、盗みやすいはずだと考えたの。」

『なるほどね。流石じゃない。輝夜。』

「へへ、ありがとう。それで、お姉ちゃんに盗み出してもらうのは、このダイヤモンドだよ。前にも説明したと思うんだけど、ヨーロッパの宝石で、数億円の価値があるの。」

『最高ね、輝夜。』

「で、やっぱり波蘭博物館って言うだけあって、警備がしっかりしてるみたいで、ハッキングも手こずったんだよね。まぁ、何とかできたけど。」

『出来たんだw』

「うんw…で、警備員とかに見つかるとまぁ、面倒だし時間取っちゃうから、これ持ってて欲しいんだよね。」

と、輝夜から10個の玉を渡された。

『これは？』

「さっき10分くらいで作ったんだけど、これを投げることで、催眠スプレーが出てくるようになってるの。上手く回収すれば無限に使えるようにしてあるから、入口でこれ投げつけて、適当に眠らせておいて。」

『分かったわ。』

「作戦はこれくらい。ダイヤモンドは、まだ展示されていないの。後日展示される予定らしいから、関係者専用エリアにあるはず。私もそこまでは調べきれていないから、当日、探るね。」

『了解！予告状、出しとくねwその方がたのしいからw』

「ふふっ、よろしく！」









この話を聞き付けて、“ヤツら”は来るかしら。

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