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人通りの少ない公園のベンチに腰掛けると木漏れ日がさして気持ちいい。
癒されるなあ、とふわふわした気持ちで考えていると突然声をかけられた。
「ねえー」
「なぁに。」
「A、好きなやつおらんの」
「え?」
動揺が隠せず声が上ずった気がした。
「好きなやつ」
おらんの?と隣にいる彼が座りなおして覗き込んでくる。
「ゆうくんは」
いる?と聞く前におるよと被せられて心臓が痛んだ気がした。
胃も心臓も痛くなるなんて踏んだり蹴ったりだなあと自嘲しながら だれ?と聞いてみる。
やけくそだ。
「…A。」
「なに?」
「だから、A!」
叫ぶように名前を呼んでくるからしぶしぶ見上げると真っ赤な顔の幼馴染が居た。
「え?」
「おれはAが好きだって言ってんの」
「う、うそだ あり―ッ」
ありえないと続けようとしたが唇を奪われていて驚きと嬉しさで心臓が止まりそうだ。
「ありえなくないっての…好きなのはお前。」
感覚の残る唇を押さえながら、変わっていく関係が既に愛しいと感じた午後だった。
私も好きだと伝えさせてね、ゆうくん。
___ / end
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しばゆは初恋拗らせてそう(めっちゃ推測)
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フラワー(プロフ) - 更新お疲れさまです。そして続編おめでとうございます。これからも頑張って下さい! (2019年7月3日 15時) (レス) id: 34909526e5 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - お忙しい中、お返事ありがとうございます!全然大丈夫です…!続編での更新楽しみに待っております…よろしくお願いします! (2019年5月27日 10時) (レス) id: 8efdf1c9c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 遊馬さん» 返信ありがとうございます!続編でも構いません!待っています。現在のお話もすごく楽しみにしてます! (2019年5月27日 1時) (レス) id: e2ae3a79dd (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - はじめまして…全て読ませていただきました…すごく癒されました…私もリクエストをお願いしたいのですが、てつやの献身的な彼女のお話が読みたいです。あやふやですみません…虫さんの献身的な彼女のお話が好きなので…これからも応援しております。 (2019年5月26日 23時) (レス) id: 8efdf1c9c8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - リクエストありがとうございます!!すごくよかったです!!難しくざっくさていたのにありがとうございました。 またよろしくおねがいします! (2019年5月26日 21時) (レス) id: 2cd07c1461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遊馬 | 作成日時:2019年4月24日 14時