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Tetsuya side
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「で？」
見事なまでに昨日のやらかしがバレて虫さんとりょう、としみつに囲まれる。
俺はもう言い返す気も起きなくてぼうっと話を聞いていた。
「ちょっとてつや。黙っとらんで昨日の事話しなってば」
「…俺もわかんねえ。」
ぽかんとしてる皆の顔は見れずに俯いたまま話を続けた。
「…昨日の事、ほとんど覚えとらん。多分勢いでやっちゃったんだと思うけど、」
ぼそぼそと口に出すと後悔が押し寄せてきて言葉に詰まる。
良い気分で酒を飲んでたこと、
酔っぱらいすぎてたから泊ってけばと声をかけたこと、
思い出せるのはそのあたりまででほかの記憶がない。
唯一思い出せるのは唇を重ねた記憶だけだ。
苦虫を�筋み潰したような表情で虫さんは馬鹿だげ、と呟いた。
りょうととしみつは俺と虫さんを交互に見詰めて肩を落としている。
.
「…今朝Aから連絡来たんよ。」
虫さんはAの名前を小さく口に出すと俺の心臓は途端に早くなる。
てつやのこと傷つけたかもしれんから慰めてやって、といった内容だったらしい。
問いただそうとしても連絡がつかなくなったと虫さんは視線を下げた。
「……あほだなあ…。」
俺よりも傷付いたのは、Aの方なのに。
髪の毛を掴みながら顔を隠すように俯く。
「おれ、どうしよう……」
小さく呟いた声は今にも消えそうで、ゆっくりと頬に涙が伝う。
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短くも長くもない時間が過ぎ、としみつが口を開いた。
「なあ、あんま分からんけど 順番が逆になったとしても告るべきだと思うげ」
好きなんだろ、と言われると心がぎゅっと痛んだ。
そう、遊びなんかじゃない。
好きで、
大事にしたくて、
手を出さずに 出せずに ここまで友達として仲良くなったのに。
このまま終わらせるなんて出来ない。
顔を上げると3人とも優しい表情でこちらを見ていてなんだか泣きそうになった。
「俺、いってくる。」
「後悔せんようにな」
「てつやなら大丈夫だげ」
「だな。」
3人を横目に俺は家を飛び出してAの家まで車を走らせた。
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フラワー(プロフ) - 更新お疲れさまです。そして続編おめでとうございます。これからも頑張って下さい！ (2019年7月3日 15時) (
レス) id: 34909526e5 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - お忙しい中、お返事ありがとうございます！全然大丈夫です…！続編での更新楽しみに待っております…よろしくお願いします！ (2019年5月27日 10時) (レス) id: 8efdf1c9c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 遊馬さん» 返信ありがとうございます！続編でも構いません！待っています。現在のお話もすごく楽しみにしてます！ (2019年5月27日 1時) (レス) id: e2ae3a79dd (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - はじめまして…全て読ませていただきました…すごく癒されました…私もリクエストをお願いしたいのですが、てつやの献身的な彼女のお話が読みたいです。あやふやですみません…虫さんの献身的な彼女のお話が好きなので…これからも応援しております。 (2019年5月26日 23時) (レス) id: 8efdf1c9c8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - リクエストありがとうございます！！すごくよかったです！！難しくざっくさていたのにありがとうございました。 またよろしくおねがいします！ (2019年5月26日 21時) (レス) id: 2cd07c1461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊馬
| 作成日時：2019年4月24日 14時
