*NEAR

　 ページ28

Tetsuya side
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どういう状況だ？

二日酔いの頭じゃ何も考えられなくてもう一度ベッドに倒れ込む。


しばゆーとAが抱き合ってた。


言葉にして説明するとなぜかイライラしてきて胸くそが悪い。

なぜ？
俺たちの中で、俺があいつと一番仲がいいと思ってたのに取られたから？

そんな理由でイライラしてんの？


「なんでイラつくんだよ……」
「好きだからだろ」

部屋の扉を開けて顔を出すしばゆー。

何でお前がここに、よりも先にしばゆーの言葉が頭を埋め尽くす。
…俺が？Aを？


「俺ってAのこと好きだったの？」

「〜〜お前本当に鈍い男だな！知ってたけど！」


捲し立てるように喋るしばゆーの話は衝撃的で。
俺はその話を俺とAに当てはめて考えていた。


俺以外に抱き締められてたからイラついた。
俺が一番が良かったのは、友達としてじゃなく恋人として。


ストンと腑に落ちて、今までのイライラがすっ飛んだ。

…と、同時に頭を抱えた。

「なあ…しばゆー…俺の夜遊びのことAはしってるよな、」
「うん」
「おわっ…」
「終わってねえよ」

言い切るしばゆーを俺はぽかんとした顔で見詰めた。


「お前から突き放したり、友達辞めたりしなければあいつはお前のそばに居るよ。」

それが例え望んでない形でも、と付け足したしばゆーは俺の背中を押した。


「逃げる前に捕まえろよてつや！」

「！いってくる。」


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Your side
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……何となく近くの公園まで逃げてきてしまった。
誤解されたかな。

本当に好きなのはてっちゃんなのにな。


「離さないでいてくれるなら、
女遊びも全部全部 許してあげれるのになぁ」

「んなもん許すなよ！」
ぶわっと後ろから抱き締められる。好きな人のにおい。

なんで今更そんなこと言うの？


「だっててっちゃん私の事好きじゃないじゃん」
「、すきだよ」

「…本心じゃなきゃいらないよ、そんな言葉」

嘘でも好きな人から言われちゃ喜んじゃうよ。



「うそじゃねえって！
好きだよ A これからはお前だけだから」



＿＿＿ / end


#

可愛くてかっこよくて、
温かくて優しくてずるいひと。

二人で愛し合えるかな。


ねえ ダーリン


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リクエストありがとうございました！
歌詞から想像するお話に挑戦しました。(クリープハイプ - 憂、燦々 より)

/以下リクエスト原文

Mrs.ぱんぷきん - 初コメ失礼します！全っ然ビジョンないんですが、てつやさんのお話が読みたいです！！！お願いします！

おれだけの歌姫 [sby]→←ダーリン [tty] #req.

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