[sby] ページ22
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「A!おんぶするからこっち!」
「歩けるよ…」
「いいの!」
ぎゃあぎゃあと騒いでるのは愛しい彼だ。
寝てたら治るよと連絡を入れたのに気付いたらゆうくんの口車?に乗せられて、オンエアハウスに向かうことになってた。
…一人じゃ看病できないから皆を巻き込むらしい。
(編集作業のお荷物すぎる。)
そうこう考えてる内に車まで移動してきて車が走り始めた。
薬のおかげでねむい。
「…A 眠い?寝てなね。」
タイミングよく赤信号になりゆうくんが上着をかけてくれた。
「ん…。」
―――だめだ、ねむい―…
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目を覚ますと見慣れない部屋で布団に横になっていて ゆうくんが隣で寝てた。
私の家に来た時にはつけてなかったマスクは、うつっちゃまずいから!とメンバーに言われて付けたものだろう。
「ゆー、くん」
乾燥してたのか名前を呼んだ瞬間に咳が止まらなくなった。
ゴホゴホと咳き込むと目を覚ましたゆうくんが起き上がり背中をさすってくれる。
「なに、ど、平気?」
「ん、だいじょぶ…」
一息ついて差し出されたスポーツドリンクを飲む。
…じっと見つめる視線が痛い。
「なに?」
「いや何でもない。ご飯食べれそう?」
うん、と頷くと 待っててね!と嬉しそうに言って、部屋を飛び出してった。
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戻ってきたときにはゆうくんだけじゃなく、虫さんと家主のてっちゃんがいた。
「だいぶ楽になった?」
「ん、なんとか。いきなりお邪魔しちゃってごめんなさい」
「大丈夫だよ てつやだし。」
虫さんがそう言うと コラッ!と怒ったようにてっちゃんが口をはさんできた。
良いんだけどね〜と持ち前の気前の良さを発揮しながら、小さめの皿にお粥をよそってくれる。
ゆうくんはしょげている。
「ゆうくん?」
「あいつは反省中。」
しゅんと縮こまるゆうくんを指さしながら虫さんが言った。
「なんで?」
「あいつアホだら。風邪ひいてるってのにマックはない マックは!」
「俺らならいいけどAにはダメだら〜」
ため息をつく虫さんと ケラケラ笑って手を胸の前でバッテンさせるてっちゃん。
流石にきついなぁと呟きながらお粥を受け取ろうとしたらゆうくんに奪われた。
「マックは失敗だったけどこれは食べさせてあげれるし!!」
…いやそうじゃないんだよゆうくん。
嬉しいと感じてしまうのも惚れた弱みかなって。
___ / end
# しばゆーからの処方薬
ナチュラルに過保護
離れないで傍に居てくれる
悪気のないマック
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フラワー(プロフ) - 更新お疲れさまです。そして続編おめでとうございます。これからも頑張って下さい! (2019年7月3日 15時) (レス) id: 34909526e5 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - お忙しい中、お返事ありがとうございます!全然大丈夫です…!続編での更新楽しみに待っております…よろしくお願いします! (2019年5月27日 10時) (レス) id: 8efdf1c9c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 遊馬さん» 返信ありがとうございます!続編でも構いません!待っています。現在のお話もすごく楽しみにしてます! (2019年5月27日 1時) (レス) id: e2ae3a79dd (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - はじめまして…全て読ませていただきました…すごく癒されました…私もリクエストをお願いしたいのですが、てつやの献身的な彼女のお話が読みたいです。あやふやですみません…虫さんの献身的な彼女のお話が好きなので…これからも応援しております。 (2019年5月26日 23時) (レス) id: 8efdf1c9c8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - リクエストありがとうございます!!すごくよかったです!!難しくざっくさていたのにありがとうございました。 またよろしくおねがいします! (2019年5月26日 21時) (レス) id: 2cd07c1461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遊馬 | 作成日時:2019年4月24日 14時