おいで [ymmr] ページ11
Setting = 年上 キャリアウーマン
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「ただいまぁ。」
小さくため息をつきながら靴を脱ぎ捨て、いつものコースを辿ってスーツから部屋着にチェンジする。
今日は何となく、ついてない日だった。
些細なミスを指摘されたり、上司に手酷く怒られたり。
いつもだったら まあしょうがないね、と笑い飛ばして済ませられることが今は脳裏に焼き付いて離れない。
こんな日に限ってゆめまるは居ないんだから、とことんついてない。
「早く寝ちゃおう、」
フライパンに火を付けて作りだめておいたおかずを温める。
遅くなってしまったけどご飯を食べて、風呂に入って寝よう。寝たら忘れるはずだと信じて出来上がった料理をテーブルに並べた。
テーブルの上に置いた携帯でYouTubeを開き、登録チャンネルの欄からゆめまるの姿を探す。
もぐもぐと口を動かしながらスクロールする。
いた。
再生ボタンを押すと感情が溢れてきた
…いいなぁ
あいたいな。
覗き込むようにして見てた携帯にぽたりと涙が零れて落ちた。
Aあいたいよ
なんてね。と送らずに画面を伏せ 残りのご飯をかき込んだ。
まさか送ってしまっているとはつゆ知らず。
.
どこかで感情の箍が外れてしまったのか柄にもなく風呂場でわんわんと泣いてしまい、いつもより長風呂になってしまった。
ドライヤーで髪を乾かしながらぼうっと鏡を見つめる。
酷い顔だなぁ
ドライヤーを切って元の場所にかけると同時に玄関の方でバタンと扉が閉まる音がした。
「？」
「A」
振り返ると居るはずのない彼の姿が見えてまた少し泣きそうになった。
察しのいい彼は視線を逸らしておかないと目の腫れがバレてしまう。
なんでもない調子を装って、どうしたの？なんて聞くと予想してなかった返事が返ってきた。
「ねえ、A 俺の事もう少し頼って」
「な、にいって、」
「泣くほど辛いなら俺の隣で泣いてよ。
寂しいなら押し込めないでそう言って。
もっと俺に甘えて 男として頼って」
見透かされたような言葉に込み上げるものがあり、俯いたまま一向に歩を進める事が出来ない。
今すぐにでも抱き締めて欲しいのに
意地っ張りはそう簡単には直らないんだ。
押し黙っているといつの間にか近付いて来ていたゆめまるに手を引かれ少し離れたところから優しくなだめるように声がかかった。
「おいで」
＿＿＿ / end
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ゆめまる俺も会いたい
ゆめまる待ってて
.
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フラワー(プロフ) - 更新お疲れさまです。そして続編おめでとうございます。これからも頑張って下さい！ (2019年7月3日 15時) (
レス) id: 34909526e5 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - お忙しい中、お返事ありがとうございます！全然大丈夫です…！続編での更新楽しみに待っております…よろしくお願いします！ (2019年5月27日 10時) (レス) id: 8efdf1c9c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 遊馬さん» 返信ありがとうございます！続編でも構いません！待っています。現在のお話もすごく楽しみにしてます！ (2019年5月27日 1時) (レス) id: e2ae3a79dd (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - はじめまして…全て読ませていただきました…すごく癒されました…私もリクエストをお願いしたいのですが、てつやの献身的な彼女のお話が読みたいです。あやふやですみません…虫さんの献身的な彼女のお話が好きなので…これからも応援しております。 (2019年5月26日 23時) (レス) id: 8efdf1c9c8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - リクエストありがとうございます！！すごくよかったです！！難しくざっくさていたのにありがとうございました。 またよろしくおねがいします！ (2019年5月26日 21時) (レス) id: 2cd07c1461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊馬
| 作成日時：2019年4月24日 14時
