第139話 半人前の反抗もの ページ46
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腕を引かれたまま、大きな部屋の前に案内される。
壁には、特別接待室と書かれていた。
VIPルームってこと…？
「君は、ただ頷くだけで良い。
お礼は後でするよ。
…失礼します」
不思議に思いながら、私は村田さんに肩を抱かれつつ入室した。
扉を開けた先にいたのは、壮年の男女2組と青年男性−純白のタキシードを着たの5人。
「…あぁ、やっと来たな」
不機嫌そうな声を出しながら村田さんに目を向けたのは、壮年男性のうちの1人。
村田さんと顔が似てるから、多分お父さん…かも。
「で…。祐基が言っていたフィアンセは、その方？」
腕を組みながら退屈そうに言い放った壮年女性−恐らく村田さんのお母さん。
「(たしか…村田さんの家って芸能事務所を経営してたはず…)」
村田さんの経営する芸能事務所−V.A.P(ヴァップ)は、日本三大芸能事務所のうちの1つとして数えられ、数多の芸能人を輩出してきた。
一時期は芸能事務所の最大手とも言われており、富と名声と権力を手にしていた時期もあったとか。
「(え？てか、フィアンセって何？
村田さんのご両親の他に、青年男性は兄だとして…残り2人はどういう…？)」
突っ込みたい気持ちを抑え、私はちらりと村田さんに目を向ける。
「…フィアンセなのよね？なら、そのふざけた仮面を取って、きちんと顔を見せなさい」
「(えっ…。仮面を取ったら…ちょっとマズイ…)」
私の肩を抱く村田さんの手に、ぎゅうっと力が入る。
どうしよう…。と迷っていると、村田さんは小さく息を吐いて自分の仮面を取った。
「ねえ、母さん。約束したよね？
…俺が一人前になったら、自由にさせるって。
フィアンセを連れて来たのは、俺は一人前だよって証明するためだけ。
…もう自由になるんだから、フィアンセの顔をいちいち見せる必要もないでしょ」
村田さんはそれだけ言うと、私の体を無理やり反転させて部屋を出た。
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桜月(プロフ) - うめこんぶさん» わわ！ご指摘ありがとうございます(；´Д`A 引き続き、良い小説が書けるよう頑張ります！よろしくお願いします！d(￣ ￣) (2018年12月23日 1時) (
レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
うめこんぶ(プロフ) - 更新ありがとうございます！126話と127話が抜けてると思いました。これからも楽しみにしています！ (2018年12月23日 1時) (レス) id: 0ab6ffd78b (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - ぱにぱにこちゃんさん» コメントありがとうございます･:*+.\(( °ω° ))/.:+ ゆるゆるっとですが、更新しますのでぜひ！よろしくお願いいたします♪ (2018年12月1日 1時) (レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
ぱにぱにこちゃん(プロフ) - 更新待ってますっ！ (2018年6月17日 7時) (レス) id: e09c37547f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SORA | 作者ホームページ：https://twitter.com/SORA_39xx
作成日時：2018年5月29日 19時
