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第135話 汚れなき純白王子 ページ42

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迎えた仮面舞踏会当日。

大きなホールには、仮面を身につけてドレスアップしている男女で賑わっていた。

女子たちは露出の多いイブニングドレスを身につけており、男子たちも心なしかうきうきしている様子。

そんな中、私はあの青いドレスを身につけて壁の花になっていた。

遡ること、昨日––。宛名不明の人物から小包が届いた。

不審に思いながら小包を開くと、中には売り切れだった青いドレスが一着。そして、それに見合うゴージャスなヒール一足とアクセサリー類が包まれていた。

小さなポストカードには、「心を込めて」の一文。

「(…海さんから…かな?)」

私は不思議に思いながら、思いがけないドレスのプレゼントに喜んだ。



話は戻り––

すっかり壁に馴染んでしまった私。手持ち無沙汰感を無くしたくて、近くにあったシャンパンサイダーをちびちび飲んでいた。

「(踊る相手もいなけりゃ、踊る気もない…)」

どうしようかなー、とぼんやり考えていると、目の前に大きな影が落ちる。

不思議に思いながら顔を上げれば、私の前に差し出される大きな手。

逆光でよく見えなかったけど、こげ茶っぽい髪の毛と––汚れ一つない純白のタキシードがよく似合っている男性が立っていた。

「(純白王子の王子様みたい…)」

うっとりする私に気が付かず、純白王子は口元に小さく弧を描く。

「踊って…くれませんか?」

少しだけ感じた、関西訛りの声。私は、手に持っていたシャンパンサイダーをサイドテーブルに置いて、純白王子の手を取った。

「(こんな子…うちにいたっけ?…1年生とかかな?)」

物腰柔らかな印象と同じように、私を優しくリードしてくれる純白王子。それが、すごく心地良かった。

優雅な音楽が徐々に消える。私を誘ってくれた誰かさんは、最後まで私に優しく接してくれた。

「ダンス、お上手ですね」

関西訛りの、甘くて優しい声が耳に響く。嬉しくなった私は、小さく笑いながらお礼を言った。

第136話 甘い声楽と怖い話→←第134話 直前の仮面舞踏会



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桜月(プロフ) - うめこんぶさん» わわ!ご指摘ありがとうございます(;´Д`A 引き続き、良い小説が書けるよう頑張ります!よろしくお願いします!d( ̄  ̄) (2018年12月23日 1時) (レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
うめこんぶ(プロフ) - 更新ありがとうございます!126話と127話が抜けてると思いました。これからも楽しみにしています! (2018年12月23日 1時) (レス) id: 0ab6ffd78b (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - ぱにぱにこちゃんさん» コメントありがとうございます・:*+.\(( °ω° ))/.:+ ゆるゆるっとですが、更新しますのでぜひ!よろしくお願いいたします♪ (2018年12月1日 1時) (レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
ぱにぱにこちゃん(プロフ) - 更新待ってますっ! (2018年6月17日 7時) (レス) id: e09c37547f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SORA | 作者ホームページ:https://twitter.com/SORA_39xx  
作成日時:2018年5月29日 19時

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