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※此処からシリアス入ります
※原作には沿いません

「は……?」

ガタン、と音がして、俺は自分の手からスマートフォンが滑り落ちたことに気が付いた。その画面に表示されるメッセージに、理解しているはずなのに理解できない。

[悪いが暫く帰れない]

電話を掛けるも無機質な電子音と音声が流れるだけで、余計に俺を焦らせた。Aは今日、鈴木園子と毛利蘭の二人と出掛ける約束をして、夕方ごろには帰ると言っていた。

理由は? 俺は何かしたか? 何かあったか?

思い付く限りをメールにすれば、それにはすぐに返される。

[何もないよ]

なぜ声を聞かせてくれない?

[今忙しい]

電話の方が早い、声が聞きたい

[無理だ]

今何処にいる?

既読の表示はついたものの、返事が来ない。
すがるような思いでスマートフォンを操作し、ボウヤやジョディにも連絡を回した。
調べてくれてはいるのだが、なかなかつかめないようで連絡が来ない。

送ってから一時間ほどして、電話がかかってきた。表示された名はA。俺はすぐに電話に出た。彼女の名を呼ぼうとして、聞こえてきた声に俺は寸でのところで声を抑えた。

「もしもし、警察庁の降谷と申します」
「っ、沖矢です。警察の方が何のご用です? しかも他人の端末から」

変声機のスイッチを押して、間を作らないように返事をした。やけに雑音が多い。

「単刀直入に言います」
「柊Aさんには暫く会わせることは出来ません」

「どういうことです?」
「沖矢さんに僕からお話しできることはありません。ただ…っ……」

降谷さん! と電話の向こうから声が聞こえる。
雑音は車のエンジン音だった。それに気が付いた頃、小さな音にしてつけていたテレビの画面が切り替わり、東都内での爆発のニュースが流れていた。

辺りは火の海で、消防車は狭い道ゆえ中々はいれないようで、火が次から次へと燃え移っていく。

「まさか」
「なるべく早く会わせられるよう、僕は最善を尽くします」

切られた電話は、再度けたたましく鳴る。

「ジョディ、何か」
「…シュウ。彼女には会わせられないわ。これは彼女の意思よ」
「何処にいる?」
「…ごめんなさいね」

一方的に話され、切られた。
誰に何度かけ直しても繋がることはなく、ジェイムズでさえ繋がることはなかった。

「っくそっ!!」

俺だけが状況が分からないことに、不安と焦りを抱き、苛立っていた。

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ユキ(プロフ) - さちさん» コメントありがとうございます。個人的にとーる君は書いていて楽しいので、この話が一段落しても出てくるかもしれません( ̄∇ ̄*) (2019年3月29日 22時) (レス) id: 370884fb03 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろかったです。続きがすごく気になりました。よろしくお願いします。 (2019年3月29日 22時) (レス) id: 1af3590574 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 奈楠さん» ありがとうございます。学業も忙しくなりますので更新ができない日々もあると思いますが、作品をよろしくお願い致します。コメント嬉しいです(о´∀`о) (2019年3月15日 12時) (レス) id: 370884fb03 (このIDを非表示/違反報告)
奈楠(プロフ) - 受験お疲れ様です!!!作者様のペースで大丈夫ですよ!更新頑張ってください! (2019年3月14日 21時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 明里香さん» 教えて下さりありがとうございました!修正しました。閲覧ありがとうございます。 (2018年8月3日 7時) (レス) id: 5d51fce380 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ x他1人 | 作成日時:2018年5月20日 18時

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