Family 〜 sho hirano2〜

プレゼント ページ7

唯人を寝かしつけた後は夫婦二人の時間。







紫耀『A。はいこれ。いつも頑張ってくれてるからプレゼント！』








そう言って手渡されたのは赤い小さな箱。







『ありがとう！開けてもいい？』







紫耀が頷いたのを確認してリボンを解いていく。






『うわぁ…綺麗…』







箱の中にはルビーのついた指輪が輝いていた。







紫耀『でしょ？いつも唯人の事とか任せっきりだし、家事も全部やらせちゃってるから…そのお礼。』








『本当にありがとう！嬉しい！』






こんな素敵なプレゼントを貰えるなんて幸せ者だな…。






紫耀『手、出して？』






言われた通り手を差し出すと








紫耀『俺の仕事はアイドルで…年越しもお正月もクリスマスも夏休みも…全然家に居られなくてすごくAに負担をかけてしまってると思う。
それでも、精一杯愛します。
これからも一緒にいてね？』



その言葉に流されるように頷けば…







紫耀『愛してるよ。』




ルビーの輝く指輪を私の指に入れてくれる。








紫耀『ね？もう深夜だけど…ベット行こ。』


時刻はもう2時を回る頃。



ヒョイっと私をお姫様抱っこしてスタスタと寝室へ






『唯人寝てるし…明日も仕事でしょ？』





そんなことを言っても、ボタンに一つ手が伸びてくれば私も幸せの中へと落ちていく。







紫耀『愛してる。』





優しく濃厚なキス。

紫耀の愛情を感じれる。





『私も…愛してる。』







夜の世界に溺れて行きました。








案の定次の日の朝。




紫耀『眠い〜』




でかいあくびをして寝癖を直しているのを横目に…





『腰痛い…。仕事なのに…。』



私の手にはルビーの指輪が輝いていました。

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