Family 〜 sho hirano2〜

紫耀先生 ページ43

紫耀『また足遅れてる！体を使って表現しなきゃ誰も見てくんないよ！』









唯人『はいっ！』









最近、唯人は紫耀が休みの日にダンスを教えてもらうようになった。









‘やるからには本気で’が紫耀なので…









かなり厳しく教え込まれてる。









紫耀『さっきも言ったけどさ、この曲はテンポ早いんだから足はもっと速く動かさないと！』









唯人『はいっ！』









三歳の唯人には厳しい口調。









それでも、必死に頑張る唯人を見ていると…昔の紫耀を思い出す。









ダンスの練習のしすぎで膝を悪くして手術。









この親子は本当にストイックすぎる…笑









紫耀『体のラインずれてるよ！、…腰の使い方！表情が曲にあってない！』









バシバシと紫耀からの指示が飛んで、それを必死に吸収していく唯人。









それから3時間厳しい練習の後…









紫耀『じゃあ、一曲完璧に踊れたら今日は終わりな！』









唯人『うんっ！』









満面の笑みで返したあと、曲がかかれば曲調にあったカッコいい表情になる。









あぁ…紫耀の子供なんだなって感じさせられる瞬間でもあるんだよね。









結局、紫耀からOKが出たのは五回踊った後。









紫耀『じゃあ今日は終わり！よく頑張ったな〜！どんどん上手くなってきてるぞ！』









わしゃわしゃと唯人の頭を撫でて優しく声をかけてあげる紫耀。









唯人『ほんとに！？パパみたいになれるようにぼくもっとがんばるね！』









気合も十分な様子。









紫耀『程々にな？怪我したら元も子もないから。』









それを昔の自分に言って？って言いたくなっちゃうよ。笑











唯人『はーい！あ、こんどね、かいちゃんにもおそわるの！』









紫耀『海人はうまいからな〜！パパより厳しいかもよ？？』









唯人『だいじょうぶ！ぼくがんばるから！』









小さいのに頼もしい背中を、私と紫耀は見つめる。









紫耀『唯人は将来、絶対にスターになれる。俺抜かされそうで怖い。笑』







『なんか大物になりそうな予感。』








いつも厳しく教えるのは、唯人の夢を叶えさせてあげる為。



必ずレッスンが終わった後に褒めてあげるのも紫耀の優しさです。

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