Family 〜 sho hirano2〜

バトル〜理由〜 ページ36

廉『A？もうすぐ紫耀が迎えに来ると思うで？』









『えっ…。』









朝、紫耀と言い合いをしてもう何もかもが嫌になって廉の家へ子供2人を連れて逃げてきてしまった私。









昨日の夜からあんまり雰囲気は良くなかった…









でも、最近バラエティー番組の撮影や映画の撮影でなかなか家にいないのに、遊びに行って、呑んで帰ってくる…









そんな紫耀を許せなくて…日頃のストレスとかも溜まってて…









関係ないことも言っちゃって…









喧嘩しちゃったんだ。









なのになんで、私を迎えに来てくれるのだろう…。









愛想をつかされているのではないか…そんな不安も募ってくる。









いくら昔から付き合いがあった幼馴染でも、夫婦になればそれなりに関係も変わる。









おまけに子供まで巻き込んじゃった私は本当に情けない人間。









頭の中で考えたくもない不幸なことをたくさん考えてしまう。









廉『あんまり悩むなや。紫耀はAのこと嫌いにはならへんで？』









ポンっと頭に手を置かれてそう言われる。









『そうかな…。あんなに怒ってて…辛そうな顔してる紫耀を私みたことないから…。』









いつも笑顔で優しくて…でも朝の紫耀はすごく怒ってる顔で…でもどこか辛そうで…









廉『確かに俺もあんまりみたことあらへんな…紫耀が怒っとるとこ。優しい奴やから。』









紫耀と長くいる廉が言ってるのだから本当なのだろう。









仕事場での紫耀の顔を見たことはないけど…いつも通り気取らないでやってるんだろうな…。









廉『紫耀が来るまでお茶でも飲んどきや。』









『ありがとう…。』









出されたお茶を飲みながら紫耀が来るのを待つ。









唯人と華絵は廉に遊んでもらってて楽しそう。









私は多分…ああやってパパと子供たちが遊ぶ姿をもっと見たいんだ…。









仕事が忙しくて全然遊ぶ機会もない。









それなのにせっかく休みが合って遊びに行ける日に限って紫耀はメンバーやJr.や先輩達と遊びに行ってしまう。









ずっと思っていた不満が昨日の紫耀の態度で爆発してしまった。






私にも謝るべき点は多くあるはず…紫耀が来たら謝らなきゃ。

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