Family 〜 sho hirano2〜

家族が増えました ページ25

紫耀『Aがんばれっ！』








紫耀の手を握って最後の力を振り絞って思いっきりいきむ。









“オギャーオギャー ”









“おめでとうございます。 女の子ですよ！”









赤ちゃんの泣き声に続いて看護師さんの声が聞こえてくる。









『よかった…』









紫耀『お疲れ様。女の子だって！』









女の子か…唯人の妹になるのか。









『紫耀…今回は名前考えてきてくれた？』









唯人の時に考えてなかったって言う前科があるから心配だ…









紫耀『もちろん！今回は考えてきたよ！』









流石に2回もやられたら怒るところだったけど今回は考えてきてくれたみたい。









『ほんと！？どんな名前にしたの？』









紫耀『名前はね…！‘華絵’だよ！‘かえ’って読むんだけど…どうかな？』










‘華絵’…かえ…












可愛い名前だと思う。









それに…響が綺麗。









紫耀は唯人の時にも思ったんだけどほんとに名前のつけ方が上手い。









『すごくいい名前だね…響が綺麗だね…あ、名前の由来教えて？』









唯人の時の由来も素敵だったから華絵の由来も素敵なんだろうな…









紫耀『華絵の‘華’は「華やか」って言葉に使われてる漢字でしょ？
だからね、「華やか」な人生になって欲しいと思ってつけたんだ。
それで、‘絵’はね、「絵」って飾ってあると人の目にとまるでしょ？
だからね、華絵がどこにいても何をしても人の目にとまる…
人を惹きつけられるような人になりますように。って思ってつけたんだ。』









よく考えられた名前で…１つ１つに強い願いや想いがあって…すごくいい名前だと改めて思う。









多分、辞書を引いて必死に考えたんだろうな…









『すごくいいよ…紫耀って本当に天才だよね。』









‘勉強どうこうじゃなく頭がいいんだろうな’






昔、廉が言ってた言葉が思い出される。









確かにそうだな…と思う。









紫耀『でしょ？頑張って考えたんだ〜。早く唯人とも会わせてあげたいな。』








唯人は今、岸くんの家にお泊まり中だから華絵に会えるのは明日かな？










『そうだね。反応が楽しみ！』







紫耀『めっちゃ楽しみにしてたもんな〜』









これからは家族4人で仲良く暮らしていこうね。

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