・ ページ47
ドンっ！ と体を押されたと思ったそのとき、俺の体すれすれのところを、車が通った。
そして、ガシャアアン！ というものすごい音とともに、俺は地面に倒れた。
金田一「いっ、て……」
腕にかすり傷。でも、これだけで済んで良かった。
直撃してたら、死んでただろうし……。
金田一「佐木、だいじょ……」
あれ……佐木が、いない。
……俺はさっき、誰に体を押された？
あのおかげで、俺は車にぶつからずに済んだ。けど……。
まさかあれは……佐木？
金田一「……佐木！」
俺は、恐る恐る車を見た。
車は電柱や壁にぶつかり、前方はボロボロになっていた。
そして佐木は……その車と電柱の間に挟まれていた。
金田一「おい、佐木！」
俺は駆け寄った。
佐木はぐったりと目を閉じて、頭から血を流していた。
このままだと、佐木は死ぬ。
すぐにわかった俺は、病院に連絡した。
連絡を終えたあと、車の運転手を見る。
運転手も意識がなかった。でも、大きな怪我はなさそうだ。
重症なのは……佐木。なんでだよ……。
それから少しして到着した救急車に乗せられ、佐木は病院に運ばれた。俺も付き添いで病院についていった。
手術をしている間、俺は美雪や真壁部長に連絡をした。
美雪「はじめちゃん！」
真壁「金田一！ 佐木が怪我したって、どういうことだ！」
金田一「ああ……」
それから俺は、2人に説明した。
あのあと分かったことだが、あの車は、飲酒運転だったらしい。
その運転手は、手術をするほどの怪我はしていなかった。
美雪「そんな……」
金田一「佐木は……俺を庇ったんだ……」
あのとき、佐木が俺を押してなかったら。
あの事故に巻き込まれていたのは、間違いなく俺だ。
佐木が助けてくれた。代わりに、自分が怪我をした。
金田一「佐木……」
無事でいてくれ。
俺はただ、そう願っていることしか出来なかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 261人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛 - 私も自立神経不調症なんですけど、本当にやる気出ない（素の性格もあるけど） (2022年12月1日 0時) (
レス) @page31 id: b9832e8e21 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - しょぼんさん» そう言って頂けると嬉しいです！ これからもよろしくお願いいたします！ (2020年7月23日 9時) (レス) id: 0f7df2810e (このIDを非表示/違反報告)
しょぼん(プロフ) - リクエスト答えて頂いてありがとうございました！まさかこんなに早く答えて頂けると思ってなかったのでびっくりしました（笑）とても良かったです！！またリクエスト募集が再開したあかつきには、リクエストさせて頂きたいと思います！これからも更新頑張ってください！ (2020年7月23日 7時) (レス) id: 77da2a7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - mokaさん» そう言っていただけると励みになります！ありがとうございます！ (2020年7月15日 23時) (レス) id: 0f7df2810e (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - いえいえ！良かったです！ありがとうございます！どんどん更新頑張ってください！ (2020年7月15日 22時) (レス) id: 307393157b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すず | 作成日時：2020年5月29日 23時
