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吉沢side
スタッフさんにも聞きながら、俺は姫ちゃんを探した。
だが、なかなか見つからない。
スタジオの中にいないってことは、ないよね……?
そう考えながら、とにかく探していないところを探していった。
すると、会議室のようなところから、少しだけ音がした。
気になってノブに手をかけたが、鍵が閉まっているのか、ドアはガチャっと音を立てただけだった。
だがその後、
「たす、けてっ……!」
と、かすかに姫ちゃんの声がした。
吉沢「姫ちゃん……?」
「助けてっ……!」
疾風「大人しくしろ!喋るな!」
「やっ……!」
吉沢「っ!?姫ちゃん!」
いる。中に、姫ちゃんと疾風という男が。
吉沢「姫ちゃん!姫ちゃんっ!」
スタ「どうされました?」
俺の声に気がついたスタッフさんが、声をかけてきた。
吉沢「ここの鍵、ありますかっ!?」
スタ「は、はい……。少々お待ちください……!」
少し驚いた様子のスタッフさんだったが、すぐに鍵を持ってきてくれた。
俺は鍵を開け、中に入った。
そこには、髪は乱れ、下着姿にされた姫ちゃんと、その姫ちゃんを押し倒す男(疾風)の姿が。
「りょ、さ……」
吉沢「っ!?」
疾風「ちっ!」
疾風は舌打ちをすると、逃げるように出ていった。
今すぐ捕まえたかったが、俺はまず姫ちゃんに駆け寄った。
吉沢「姫ちゃん、大丈夫っ?」
「りょ、さん……」
姫ちゃんの体には、いくつも赤い跡がついていた。
顔は涙でぐしゃぐしゃで、カタカタと震えている。
俺は、姫ちゃんを抱き起こし、来ていたジャケットをかけた。
そして、強く抱きしめる。
吉沢「姫ちゃん。怖かったね。でも、もう大丈夫だからね」
「うっ……ふぅぅっ……」
姫ちゃんは、俺の背中に腕をまわし、泣いた。
俺は、姫ちゃんの背中に腕をまわしながら、もう片方の手で髪を撫でた。
その数十分後、そこに居合わせたスタッフさんが話し、警備員さんに疾風は捕まったらしい。
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- 健康運: ★★★★★
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すず(プロフ) - maskさん» 良かったです!これからもぜひ、よろしくお願いします! (2019年6月23日 10時) (レス) id: c9970ec61a (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - natuさん» コメントありがとうございます!リクエスト承りました! (2019年6月23日 10時) (レス) id: c9970ec61a (このIDを非表示/違反報告)
natu(プロフ) - コメント失礼します。管田将暉さんとの甘い感じのからみを見て見たいです。よろしければ、お願いします! (2019年6月23日 0時) (レス) id: 791b77adc6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - aさん» リクエストありがとうございます!承りました! (2019年6月23日 0時) (レス) id: c9970ec61a (このIDを非表示/違反報告)
a - コメント失礼します!!悪質なストーカーにあってしまってそれを俳優陣が助ける…みたいなのよければよろしくお願いします! (2019年6月23日 0時) (レス) id: 732ee548d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2019年6月19日 16時