俳優界の妹ちゃん！

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その帰り。

橋本「じゃーね！」

山崎「またねー！」

方向が違う環奈さんと賢人さんと別れ、私は亮さんと歩いていた。

吉沢「姫ちゃん、たまにはこういう息抜きしなよ？」

「えへへ……(笑)」

吉沢「姫ちゃん、すぐ無理するから」

「そんなことないんですけどね〜……」

吉沢「あるんだって！(笑)」

「気をつけます(笑)」

2人で歩いていると、前から男性が歩いてきた。

するとその男性は突然、小走りになった。

その手には、カッターが。

「……っ！？」

吉沢「姫ちゃんっ！」

亮さんが私を抱き寄せた。

男「お前、Aちゃんから離れろ！」

男性がカッターを振り上げた。

私たち以外、周りに人はいない。

吉沢「逃げるよ、姫ちゃん！」

「え……きゃっ！」

返事をする間もなく、私は亮さんに手を引かれて走った。

男は追いかけてくる。

男「待て！Aちゃんは僕のものだ！」

「嫌っ……」

怖くて泣きそうになる。

吉沢「……姫ちゃん、大丈夫。俺たちがいるから」

「え……？」

俺……たち？

と、私たちがどこに向かっているかが分かった。

この方向って……

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