33 ページ33
_
「あの時の俺は、どうにか彼女を守りたくて必死で。俺が彼女と一緒にいないことで守れるならそうするしかないってそればっかり。でも翔太がバイト終わりに俺に会いに来た時あったじゃん」
「うわ、懐かし」
ふっかと寄りを戻せるように協力するから1回だけデートしてくれと、彼女にお願いしたことがある。
戸惑いながらもわかったと了承してくれて、俺はふっかに会いに行った。
付き合うことにした。
今度デートする。
何を伝えても、そっかって苦しそうに笑うだけ。
ムカついて胸ぐらを掴んで、殴ってやろうと拳を握った左手はほんの少し残った理性で抑えた。
「翔太に、お前の気持ちってその程度なの?って言われた時そんなわけねぇじゃんって。でも俺にはどうしようもできないって思っててさ」
「…うん」
「悔しかったら取り返しに来いって突き飛ばされて、翔太が帰ったあとまじで悔しくてあのまま公園で俺、しばらく泣いてたのよ」
「…お前もあいつも幸せならなんでもいい」
「やっぱ翔太って男前だよねぇ」
「…」
「ちがうちがう、からかってるんじゃなくてリスペクトの意味を込めてまじで言ってんの」
「…ジュースなくなった。コーラ」
「あ、はい。持ってこさせていただきます」
「よろしく」
「…なぁ翔太」
「ん?」
「俺がこんなこと言うのはおかしいのかもしんないけど、次こそ翔太には幸せになってもらいたい」
「…!」
「だから本当に、できることあったら言ってよ」
「おう」
高3にもなって男2人でこんな恋バナして。
冷静に考えたら恥ずかしすぎる。
ここで終わるなんてこともなく、この後もふっかに彼女のことを根掘り葉掘り聞かれた。
1493人がお気に入り
「SnowMan」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼-suzu-(プロフ) - 白昼夢さん» はじめまして。コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。こちらこそこれからも涼さんの作品を愛してあげてくださいませ( ˶'ᵕ'˶ ) (2023年3月31日 15時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 初めまして!新作待ってました( ; ; )ずっと陰ながら応援させていただいて、、凉さんの作品全部読み漁るほど大好きなんです(´༎ຶོρ༎ຶོ`これからも素晴らしい作品お待ちしてます!頑張ってください!!! (2023年3月31日 0時) (レス) id: 40e11ba78b (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 茉子さん» 泣かせてしまってごめんなさい(´;ω;`)いつも私の作品を読んでくださってありがとうございます。私も大好きです! (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ツンデレとツンデレのコラボ(?)です!幸せにするんで一生ついてきてください(もはやプロポーズ) (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
茉子(プロフ) - 泣いたんですが😭子どもへの気持ち分かるだけに…続きも楽しみです。涼さんの作品全部読んでます☆大好きです😊 (2023年3月28日 18時) (レス) @page24 id: 0c861b61c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年3月26日 15時