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＿
お皿に乗せたケーキとりんごジュース。
ひと口食べれば口いっぱいに甘さが広がった。
「あのさ」
ここに来た本来の目的を思い出して話しかければ、ケーキを口いっぱいに詰め込んで俺を見る。
ハムスター…?
「この間、ごめん。ベランダで説教っぽいこと言って」
「…ん、気にしてないよ」
「でも、Aの事情なにも聞かないまま俺の考えを押し付けた」
「私、こわくて」
「怖い?」
「また、ひとりになるのが」
いつもと変わらない表情のはずなのに、どこか悲しそうに見えた。
「この間翔太が言ってたように、順当にいくなら先にいなくなるのはあの人。残されるのは私。あの人の愛情を全部受け入れて、私も返してって。そうしたらいつか1人になった時絶対苦しくて全部いやになっちゃうから」
「…」
「だからなるべく、あの人と距離を取った。そうやって自分を守ってたの」
___私は自分で自分のこと、ずっと守ってる。
あの日彼女が言った言葉はこういうことだったのか。
この小さな体で、たくさん不安を抱えて必死に今を生きてるんだと知った。
「今、私にはユキっていう家族もできたし、翔太のおかげであの人と…お父さんと向き合おうって、思った」
「…!」
「聞いてみたの、もし私がいなくなったらどうするって」
「うん…」
「私が隣で生きてることが生き甲斐だから困るって。孫の顔見るまで死ねないから、もし私がいなくなったら一生死ねないじゃんって」
「うん」
「逃げてるのは私だけ。それに気づいて、向き合わなきゃって思った」
「そっか」
「お父さんって呼んで一緒に夜ご飯食べてあげたらそれだけで抱きつかれて、泣いてて。…もっと早く向かい合うべきだった」
「いいじゃん、今からでも」
「翔太…」
「Aのペースで、ゆっくり距離を縮めていけばいい。そうしていく中でもし、つらいこととか苦しいこととかあったら1人で抱えないで俺に言え」
「…」
「絶対助けてやっから」
「…!うん、ありがとう」
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涼-suzu-(プロフ) - 白昼夢さん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。こちらこそこれからも涼さんの作品を愛してあげてくださいませ( ˶'ᵕ'˶ ) (2023年3月31日 15時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 初めまして！新作待ってました（ ; ; ）ずっと陰ながら応援させていただいて、、凉さんの作品全部読み漁るほど大好きなんです(´༎ຶོρ༎ຶོ`これからも素晴らしい作品お待ちしてます！頑張ってください！！！ (2023年3月31日 0時) (レス) id: 40e11ba78b (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 茉子さん» 泣かせてしまってごめんなさい(´；ω；｀)いつも私の作品を読んでくださってありがとうございます。私も大好きです！ (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ツンデレとツンデレのコラボ(？)です！幸せにするんで一生ついてきてください(もはやプロポーズ) (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
茉子(プロフ) - 泣いたんですが😭子どもへの気持ち分かるだけに…続きも楽しみです。涼さんの作品全部読んでます☆大好きです😊 (2023年3月28日 18時) (レス) @page24 id: 0c861b61c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2023年3月26日 15時
