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＿
ああ、だめだ。
彼女を意識すればするほどいろんなところに神経が張り巡らされていく。
お風呂上がりのシャンプーの香りとか、スウェット越しに伝わる柔肌とか。
まだ微かに震えている彼女の髪を優しく撫でれば、金髪のくせにサラサラでずっと触っていたくなる。
なんだこれ。
なんなんだこれは。
「翔太、」
「ん?」
胸元に埋めていた顔をあげて上目遣いで俺を見てくる。
一気に込み上げてきた愛おしさと胸の苦しさに認めざるを得ないこの感情。
照のせいだ。
絶対に照のせい。
「翔太、すごくドキドキしてる」
「っ、!」
「もしかして」
ゴクリと喉を鳴らして彼女の言葉を待った。
「本当は翔太も雷怖い?」
予想外の質問にずっこけそうになる。
「怖くねぇよ」
「じゃあなんで、」
言えるわけないだろ。
何を話すにしても表情を変えることなく淡々としているAが、俺に弱さを見せてくれて。
今にも泣きそうなお前を抱きしめて守りたくて気持ちを自覚したからです、なんて。
だけど目をそらさずにまっすぐに俺を見てくるから、魔法にかかったように吸い寄せられていく。
頬に手を添えればマシュマロみたいにふわふわで。
親指の横に見える血色のいい薄めの唇が視界に入ったらもうそれしか見えてなくて。
「A!大丈夫、か…?」
「おかえり、」
「ただいま。なんだ翔太が一緒にいてくれたのか」
「うん」
タイミングがいいのやら悪いのやら。
「で、翔太はソファーの下に寝転がってどうした」
「…寝転がってるわけじゃねぇよ」
おっちゃんが帰ってきたのに驚いてこけただけ。
「よかったなA。おっちゃん帰ってきて」
「…うん」
「あ、そうだ。冷蔵庫にケーキあるからAと2人で食べて。今日中ね」
「それは翔太が一緒に食べてあげてよ」
「え!?」
「おじさん、この時間にケーキはきついかな。お風呂入ってくるからその間まだ一緒にいてあげてよ」
そう言ってなぜか嬉しそうにリビングから出ていった。
「翔太、ケーキ食べよ」
「…ん」
「準備してくる」
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涼-suzu-(プロフ) - 白昼夢さん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。こちらこそこれからも涼さんの作品を愛してあげてくださいませ( ˶'ᵕ'˶ ) (2023年3月31日 15時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 初めまして！新作待ってました（ ; ; ）ずっと陰ながら応援させていただいて、、凉さんの作品全部読み漁るほど大好きなんです(´༎ຶོρ༎ຶོ`これからも素晴らしい作品お待ちしてます！頑張ってください！！！ (2023年3月31日 0時) (レス) id: 40e11ba78b (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 茉子さん» 泣かせてしまってごめんなさい(´；ω；｀)いつも私の作品を読んでくださってありがとうございます。私も大好きです！ (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ツンデレとツンデレのコラボ(？)です！幸せにするんで一生ついてきてください(もはやプロポーズ) (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
茉子(プロフ) - 泣いたんですが😭子どもへの気持ち分かるだけに…続きも楽しみです。涼さんの作品全部読んでます☆大好きです😊 (2023年3月28日 18時) (レス) @page24 id: 0c861b61c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2023年3月26日 15時
