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次顔を合わせたらもう1回謝ろうと決めた時に限って出くわさない。
用もないのにベランダに出てみても桃の香りがすることはなかった。
「翔太どうした」
「え?」
「え?って。めちゃめちゃボーッとしてんじゃん」
「…そう?」
今日は夕方から雨予報で電車通学。
放課後、照と一緒に駅へ向かっていると彼が心配そうに俺の顔を覗き込む。
「なんかあった?」
「この間話したじゃん、隣に住んでる…」
「ドーナツの子ね」
「ドーナツの子って…」
「その子がどうしたの?」
照に彼女との出来事を掻い摘んで話した。
ふっかだったら絶対ニヤニヤして茶化してくるから言わないけど照はちゃんと聞いてくれる。
「なるほどね。気まずい感じだ?」
「…うん」
「翔太はそれがいやだって思ってる?」
「え、」
「だから悩んでるんでしょ?」
「…そう、だな」
「その子のこと好きなの?」
「は!?何言ってんだよ。んなわけ、」
「だってそうじゃなきゃ翔太気にしなくない?」
「…」
「言いたいことはっきり言う翔太が自分の発言をこうして省みるところあんま見たことないし」
「…」
「それって、そういうことなんじゃない?」
「ばか、ちげーわ。そもそも年下とか興味ないしそんなに親しくもないのに好きになるわけ」
「…そっか」
照はなにか言いたげだったけれどひとことそう呟くだけだった。
電車に揺られて自分が降りる駅で照と別れる。
結局雨は降らなかった。
こんなことなら自転車でもよかったかと思ったけれどバイトもあるし結果オーライということにしておこう。
案の定、バイト中に雨が降ってきて帰る頃には遠くで雷の音がする。
今日は母親から夜ご飯すまん!とチャットが届いていて、おそらく仕事が忙しいのだろう。
バイト先のコンビニで廃棄になるお弁当と、なぜかケーキを2つ持たされて帰路につく。
お母さんとどうぞって言われたけど、多分そのまま夜の仕事に行くから帰ってこないし。
「…どうすっか、これ」
家に帰ってご飯を食べてお風呂も済ませた。
思い浮かんでは消している彼女の存在。
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涼-suzu-(プロフ) - 白昼夢さん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。こちらこそこれからも涼さんの作品を愛してあげてくださいませ( ˶'ᵕ'˶ ) (2023年3月31日 15時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 初めまして！新作待ってました（ ; ; ）ずっと陰ながら応援させていただいて、、凉さんの作品全部読み漁るほど大好きなんです(´༎ຶོρ༎ຶོ`これからも素晴らしい作品お待ちしてます！頑張ってください！！！ (2023年3月31日 0時) (レス) id: 40e11ba78b (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 茉子さん» 泣かせてしまってごめんなさい(´；ω；｀)いつも私の作品を読んでくださってありがとうございます。私も大好きです！ (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ツンデレとツンデレのコラボ(？)です！幸せにするんで一生ついてきてください(もはやプロポーズ) (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
茉子(プロフ) - 泣いたんですが😭子どもへの気持ち分かるだけに…続きも楽しみです。涼さんの作品全部読んでます☆大好きです😊 (2023年3月28日 18時) (レス) @page24 id: 0c861b61c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2023年3月26日 15時
