01 side:Shota ページ1
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学校終わりにバイトして、そのままバイト仲間とカラオケへ。
採点をつけて同じ曲で高い点数取った方が勝ちというゲームが始まって、見事勝利を収めた。
今日は一銭も払ってない。
まだ歌い足りないのかそれとも余韻なのか、無意識に鼻歌なんか歌ってるご機嫌な帰り道。
「え」
ふと通りかかった橋の上。
小柄な女の子が手をかけて、なんだか嫌な予感。
それは的中して橋から身を乗り出そうとする。
思わず走って彼女の腕を引っ張った。
反動でふわりと艶のある長い金髪が揺れて甘ったるい香りが鼻を掠めた。
「…あぶねぇ」
彼女は何も言わずに俺を見る。
表情から意図を読み取ることもできない。
俺はこの子を助けられたのか?
それとも邪魔しないでくれと泣いて暴れられるのか?
身構えていたら彼女は俺から橋の下に流れている川へと視線を移す。
「ねえ」
「…!なに、」
「あの子」
彼女が指さす場所を見てみると川のすぐ近くにダンボール。
その中には真っ黒な子猫がいて今にもダンボールから飛び出してしまいそう。
「このままじゃ、川に流されちゃうかも」
「…こっち来い。走るぞ」
彼女の手を引いて河川敷の方まで走る。
「見張ってて」
彼女が頷いたのを見て、立ち入り禁止と書かれた柵を飛び越えた。
階段を降りて数十m先にあるダンボールを目指す。
幸い子猫はまだ中にいてそれを抱えたら来た道を戻っていく。
「ん、ほら」
ダンボールを彼女に渡したら、子猫の様子を見て少しだけ微笑んだ。
なぜかその表情にキュッと胸の奥が苦しくなる。
「ありがとう」
「いや、別に…」
彼女は俺に頭を下げてどこかへと走っていった。
「…どっかで見たことある気がすんだよなぁ」
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涼-suzu-(プロフ) - 白昼夢さん» はじめまして。コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。こちらこそこれからも涼さんの作品を愛してあげてくださいませ( ˶'ᵕ'˶ ) (2023年3月31日 15時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 初めまして!新作待ってました( ; ; )ずっと陰ながら応援させていただいて、、凉さんの作品全部読み漁るほど大好きなんです(´༎ຶོρ༎ຶོ`これからも素晴らしい作品お待ちしてます!頑張ってください!!! (2023年3月31日 0時) (レス) id: 40e11ba78b (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 茉子さん» 泣かせてしまってごめんなさい(´;ω;`)いつも私の作品を読んでくださってありがとうございます。私も大好きです! (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ツンデレとツンデレのコラボ(?)です!幸せにするんで一生ついてきてください(もはやプロポーズ) (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
茉子(プロフ) - 泣いたんですが😭子どもへの気持ち分かるだけに…続きも楽しみです。涼さんの作品全部読んでます☆大好きです😊 (2023年3月28日 18時) (レス) @page24 id: 0c861b61c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年3月26日 15時