35 ページ35
＿
「ん、!」
「…」
「…りょう、た」
「…あー、やばいわ、なんか」
一瞬で離れたぽってりとした唇を目で追った。
そして今度は私から近づこうとしたら制されてしまった。
「…先にお風呂入っておいで」
「…」
「このまま流れたら…多分俺やばいかもしんないから。一旦落ち着きたい」
「…我慢しなくていいって、言った」
早く涼太に触れてほしくてこんなことを言ってしまうまでに私の理性はなくなってきている。
「言ったけど…んっ、」
隙を見つけて自分からキスをしたら涼太の目付きが変わった気がした。
「ほんと…困ったお姫様だね」
手を掴まれて椅子から立たされると片方の手で腰を引き寄せられて、もう片方の手は私の後頭部を掴む。
すぐに唇がくっついて離れることを許してはくれない。
全部食べられちゃうんじゃないかと思うほどの熱いキスに、彼に捕まってないと崩れ落ちてしまいそうになる。
「…Aのせいだから」
私の腰を支えたままソファーに移動して押し倒された。
「久しぶりだから優しくベッドで愛してあげようと思ってたのに」
「…りょ、た」
「そんな余裕、なくなっちゃったじゃん」
夏の夜は溶けてしまいそうなほどに熱く、汗ばむ身体が鬱陶しくて仕方がないはずなのに今夜はなぜかそれが心地よくて幸せだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1602人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼-suzu-(プロフ) - 橋ちゃんさん» コメントありがとうございます。私の文才なんてまだまだですがそう言っていただけてとても光栄です！もちろん反映されなかったお星様は我が家に届きましたので保管しておきますね！笑 次もよろしくお願いします︎︎︎︎︎☺︎ (2022年5月27日 21時) (
レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
橋ちゃん - 涼-suzuさん完結おめでとうございます🎊今回も素敵な作品でした！涼-suzuさんの作品は全部神作品ですね！文才能力が素晴らしいと言うかなんと言うかとにかく最高です！今回もお星さま沢山押させていただきました！次も楽しみにしてます😊 (2022年5月27日 18時) (レス) id: 0784958bbf (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 柚姫さん» いつもコメントありがとうございます。紳士なみやだてくんに最後まで癒されてくださいませ！最後までよろしくお願いします♪ (2022年5月27日 12時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
柚姫(プロフ) - じっくり読ませていただきました。色々気になりつつ、❤さんの紳士ぶりに癒されつつ、、、。どんな展開が続くのか今から楽しみです。涼様、素敵なトキメキをありがとうございます (2022年5月27日 7時) (レス) @page41 id: 31ed921faf (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - みんみんさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉…歓喜です…。わたなべくんのツンデレは子どもさえも虜にしてしまうようですね。笑 最後までどうぞお付き合いよろしくお願いします♪ (2022年5月26日 6時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2022年5月20日 15時
