3 ページ3
_
「あら涼太くん、お疲れ様」
「ありがとう。ごめんね遅くなって。さっき先生とすれ違って少し話してたんだ」
そう言って彼はお母さんから私に一瞬だけ視線を移した。
「目、覚ましたんだね」
「そうなの。本当によかった…」
少し涙を流すお母さんに彼が寄り添って背中をさする。
「たった1人の大切な娘だから…」
「…そうだよね」
「おばあちゃん泣かないで」
「花鈴ちゃん、ごめんね。おばあちゃん泣いちゃってかっこわるいね」
「花鈴ちゃん、おじいちゃんおばあちゃんと一緒にジュース買いに行こうか」
「うん!行く!」
花鈴がお母さんの手を引いてお父さんと3人で病室を出れば彼と2人きり。
私のそばに座ると左手を両手で包んでくれた。
「本当によかった、目を覚ましてくれて」
「…」
「ん?どうかした?」
「どなた、ですか?」
一瞬だけ、時が止まったように感じた。
「冗談?」
「…本気です」
「え、うそやん。え?」
「…」
「…まじか」
彼は私の手を握ったまま、上半身をベッドに埋めた。
「あの…」
声をかけたらガバッと勢いよく起き上がって視線を合わせる。
「はじめまして、プリンセス」
「ぷ、ぷり…?」
「私、宮舘涼太と申します」
「宮舘、さん」
「涼太と呼んでください」
「えっと、涼太…は、何者なの?」
「僕は君の王子様だよ」
再び止まる、時間。
「…」
「…。真面目に話すね」
「あ、お願いします…」
1602人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
*私には血の繋がりが無いお兄ちゃんが居ます。<雪だるま>*-特別編-
Dear 31st Birthday(Tatsuya.F)
ノスタルジア Another story
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼-suzu-(プロフ) - 橋ちゃんさん» コメントありがとうございます。私の文才なんてまだまだですがそう言っていただけてとても光栄です!もちろん反映されなかったお星様は我が家に届きましたので保管しておきますね!笑 次もよろしくお願いします︎︎︎︎︎☺︎ (2022年5月27日 21時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
橋ちゃん - 涼-suzuさん完結おめでとうございます🎊今回も素敵な作品でした!涼-suzuさんの作品は全部神作品ですね!文才能力が素晴らしいと言うかなんと言うかとにかく最高です!今回もお星さま沢山押させていただきました!次も楽しみにしてます😊 (2022年5月27日 18時) (レス) id: 0784958bbf (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 柚姫さん» いつもコメントありがとうございます。紳士なみやだてくんに最後まで癒されてくださいませ!最後までよろしくお願いします♪ (2022年5月27日 12時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
柚姫(プロフ) - じっくり読ませていただきました。色々気になりつつ、❤さんの紳士ぶりに癒されつつ、、、。どんな展開が続くのか今から楽しみです。涼様、素敵なトキメキをありがとうございます (2022年5月27日 7時) (レス) @page41 id: 31ed921faf (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - みんみんさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉…歓喜です…。わたなべくんのツンデレは子どもさえも虜にしてしまうようですね。笑 最後までどうぞお付き合いよろしくお願いします♪ (2022年5月26日 6時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:涼-suzu- | 作成日時:2022年5月20日 15時