Sweet Sunny! (ページ23)

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「じゃあ撮りますねー」

そう言われて体が強ばる。

写真とか全然撮らないからどうしたらいいか分からない。

「2人ともガチガチすぎでしょ」

「な、なんかポーズ考えてや」

写真を撮ってくれる彼は違うクラスだけど康二くんの友達だったようで2人であーでもないこーでもないと討論している。

2、3分するとどうやら結論が出たらしく唇を尖らせて戻ってくる康二くんと満足そうなその友達。

「じゃあ、えーっと、」

「春崎、です」

「春崎さんね!おっけ!」

そう言って康二くんの友達は手錠と拳銃を持ってきて、拳銃を私に持たせた。

そして手錠は…

「…いいねぇ」

「やかましいわお前」

私の右手首と康二くんの左手首にかけられた。

「んで、こうしてこうして、こう!」

彼の思うままに動かされてポーズを取らされる。

「康二はそれっぽいポーズしてもらったらいいから」

「なんで俺は雑やねん!」

「康二ならできるっしょー?」

そう言ってカメラを覗く。

「春崎さん、拳銃にフーッて優しく息かける感じできる?」

ドラマでよく見るやつかな…?

なんとなく構えて、フーッとするように唇をすぼめた。

「あー!いいね!かわいい!そのままね。あ、できればウインクもほしいなー。ほら康二もポーズして!」

「あーもう…はいはい」

シャッター音が何度か鳴ってOKサインを出す康二くんの友達。

2人で撮った写真を見るためにパソコンのところへ行くとそこに写っているのは楽しそうな2人。

「春崎さんって康二と同じクラスだよね?」

「はい」

「こんな可愛い子、いたっけ…」

彼がボソッと小さく呟くと康二くんからグイッと肩を引き寄せられる。

「もう着替えて行くから写真できたら教えてや」

「…あー、そういうこと?別に取ったりしねーよ」

「ばっ、別にそんな、取られる取られんとか、そんな別にっ」

友達はクスクス笑いながら私に写真出来たら康二と取りにおいでと優しく話しかけてくれた。