検索窓
今日:11 hit、昨日:49 hit、合計:200,570 hit

16 ページ16

_


文化祭前日、いつも通りの電車に乗って1つ前の駅で降りる。

そして近くの神社に足を運んだ。


「…いい香り」


秋になるとこの神社は金木犀の香りに包まれる。

私の大好きな香り。

神社の中に入って文化祭がうまくいきますようにと願掛けをして学校まで歩く。


「おはよー」

「あれ?A今日は少し遅かったね?」

「ちょっと寄りたいとこあって」

「寄りたいとこ?」

「うん」


後ろには、放課後みんなで作った装飾品がロッカーの上に並んでいる。

きっと、大丈夫。


「おはよーさん」

「おー、康二おはよう」


凛と話していると登校してきた康二くん。


「…ん?」


康二くんが私の首元に顔を近づけてスンッと息を吸う。


「なんか、めっちゃええ匂いするな」


突然の行動に体が固まってしまって動かない。

どっかで嗅いだことある匂いなんやけどなぁ、と考え込みながら再び首元に鼻を近づける康二くんとまだ固まったままの私。

それを見て笑う凛といつの間にか登校してきた麗奈。


「康二、なんか犬みたいだよ?」

「え!あ!ごめんな!」

「い、いや、あの、ダイジョブデス」

「あ、なんか付いてる」


康二くんの手が私の髪に触れる。

ああ、やばい。

熱が出そう。

ていうか多分もう出てるかも。


「…花?」

「…ん?あ、金木犀だ」

「金木犀?」

「今朝、学校に来る前に金木犀がたくさんある神社に行ったの。明日の文化祭うまくいきますようにって」


その時に舞い落ちた花をつけてきちゃったんだ。

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (602 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
795人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 向井康二 , アオハルシリーズ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:涼-suzu- | 作成日時:2021年10月4日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。