Sweet Sunny! (ページ1)

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夏休みが終わってしまった。

今日から2学期。

憂鬱すぎる。

にぎやかな教室。

あっちこっちで久しぶりとか課題持ってきた?とか楽しそう。

私の周りは本当に同じ空間にいるのか?と思うほどに静か。

憂鬱すぎる理由。

友達がいない。

人と接するのが小さい時から苦手で目立たないように隅っこの方で生きてきた。

なのに…

「なんで私ってど真ん中の席なんだ…?」

放課後、日直だった私は教室で1人日誌を書く。

1学期の成績を見てこの席順にしたと担任の阿部先生が言ってたけど…成績順でもないっぽいしどういうこと?

日誌を書いて黒板の掃除をしたら帰宅準備をして職員室へ。

「…お願いします」

「はーい。ありがとっ」

阿部先生に日誌を渡す。

「先生」

「ん?」

「なんで私、あの席なんですか?」

「なんで…?」

阿部先生は持っているペンを口元に当てて、んー…と考えている様子。

考え方あざとい女子高校生か!

「春崎さんダントツで成績いいから真ん中にいれば、他の人たちが分かんない時聞きに行きやすいかなって」

ポジション的に!と笑顔。

いや、わからん。

理由聞いてもよくわからん。

そもそも聞いてくる人、おらんのよ。

クラスで話したことがある人は多分片手で足りるほどだし。

話したことあるって言っても…業務的な内容だしひと言だけとか、その程度。

「…失礼します」

これ以上突っ込んでも何もわかりそうになかったから諦めて帰ることにした。

翌日、人生が変わるきっかけがあることをこの時の私はまだ知らない。