太陽と天道虫とひまわりと...(arxcn)

＝いっしょに・１４＝ ページ45

「なんつーか・・不甲斐ないけどさ・・」


「そ、そんな事ないよ＿宏太？」


「ふふ、いいんだって＿＿。でもさ、俺達も居るからな
　なぁ、侑李。＿＿」


「こぅた・・。」

　

「侑李のこれからの世界が、もっと光り溢れる様に‥
　そんな願いを込め書いた、小説だよ。題名は＿＿」



僕は、心を込めて

大切に大切に、一文字一文字、一音一音＿＿読んだの。


原稿の表の表紙に書いてある

カギかっこの宏太の文字を＿＿＿



「『太陽とひまわりの..笑顔』＿＿＿＿」



「ああ。そうだよ、侑李の小説だ。
　なぁ、侑李＿＿よかったな。掛け替えのない人が
　出来てさ。‥おめでとう、侑李＿＿＿」


宏太の声が震えていた。

目をなくし笑った目尻は、涙で濡れているみたぃ。


「宏太・・なぃて・・」



そんなしんみりした空気に

スッパコ――――ンッ!!って音っ。。



「イッテ――。。いってぇな、光ッッ!!
　何すんだよっ！パパからの感動の贈り物タイムを
　邪魔すんなって！！」


「うっせーっ宏太ッ!このバカ宏太めっ。
　嫁にいくわけでもあるまいしっ！大げさなんだよっ
　そんぐらいで泣いてんなっ！まっったくッッ。」


そう言って、フンッ。って腕を組んでから

笑い出す光と、頭のテッペンを擦って笑う宏太を

僕は見つめ、にっこり笑う。


「ありがとぅ。ありがと＿＿宏太、光。」



「「侑李・・・。」」

宏太と光は、泣き笑い。



それを見てた雄也パパも慧さんも

もらい泣きしている。



そんなしんみり。うるぅるー。な場面を

掻き消してしまうような。。。



「侑李ちゃんの笑顔っ、かっわぃぃ〜♡
　ちょ〜〜天使だぁ〜♪」

大ちゃんの明るい、浮かれぽんちな声が

僕の家中に響いて＿＿＿＿



大ちゃんの頭に、雄也パパのぐー。のゲンコツが

ぽかん。って飛んだのは、言うまでもなぃ。。


ふふふ。おもしろぃ。おもしろぃなぁ〜♪




僕はわらぅの。大ちゃんに笑顔を向ける。

ひまわりのような笑顔を

太陽のようなあなたに＿＿＿


「＿＿大ちゃんっ！」



「な〜に、侑李ちゃんっ。」



「大ちゃん。大ちゃん、ありがとう。
　んふふ・・大ちゃん、だ〜ぃすきっ♪」




咲いた、咲いた。ひまわりの笑顔が

咲いた、咲いた。太陽の笑顔が


いっしょに、いっしょ。


太陽とひまわりの笑顔が、いっしょに咲いた。



＝おわり＝

最後に・・ありがとぅの・・→←＝いっしょに・１３＝

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