太陽と天道虫とひまわりと...(arxcn)

＝いっしょに・１３＝ ページ44

「侑李ちゃん＿＿＿」


「僕は、大ちゃんと・・いっしょ、
　いっしょにっ＿＿さ。。さ。さ・・」


「侑李ちゃん、落ち着いて。
　ゆっくりでいいから。ね＿＿？」


「ん。んぅ。＿＿んと、んっとね。
　さ＿ささえあぃたいのっ。」


「支えあ・ぅ・・。」


「んっ。僕は、助けてもらったり
　守ってもらったりするばかりじゃなくて
　＿大ちゃんといっしょに、ささえあぃたいっ。
　‥支え合うのっ。」



僕は、ぐー。ってガマンしてたけど

泣いてしまった。

ぽたぽた。と涙が零れたの。

ぽたぽた。ぽたり、

ひまわりの種のような、涙。


ぽたぽた。ぽたぽた。ぽたぽた、おちるの。



大ちゃんの優しい日差しの下に落ちていって

笑顔の芽を出す。

そしてね、またひまわりの花(笑顔)を咲かせるんだ。


「侑李ちゃん、ありがとう。
　侑李ちゃんの勇気＿＿とっても嬉しいな。」

大ちゃんは僕の手を、きゅ。っと握った。


「ん。ありがとぉ・・だぃちゃ＿＿」



大ちゃんは照れた顔して

頭を掻きながら、「てへへ。」って

人差し指で鼻の下を、こしこし。ってした。



みんなが僕達に向かって、拍手を贈ってくれる。

これからの僕達を祝福するような

温かな拍手。



ぱちぱち。と軽やかな拍手に

大ちゃんはまた「てへへ。」って

鼻の下を、こしこしー。した・・



宏太が目をなくし微笑んで

「なぁ、侑李＿＿」


「なぁに、宏太・・。」



「侑李、これな＿＿＿」

宏太が原稿の束を、僕の両手にのせ

言うの。


優しい笑顔で、声で言ってくれる。

優しく、包んでくれる＿＿＿。


「な、侑李。これさ、昨日書き終わったんだ。
　新しい小説＿＿＿」


「ぁたらしぃ・・しょぅせつ。」


「ああ。新作だよ。
　侑李の事想って書いた小説だ。」


「ぼく。・・僕のコト想って＿＿
　宏太、かぃてくれた..の？」


「ああ。そうだよ。」


そう言って目をなくし微笑んで

僕の頭を撫でるの。


あの時と同じ＿＿小学校から帰った時の

悲しい気持ちを消してくれた・・

あの笑顔で、声で、大きな手の平で


「侑李の世界に・・光りが注いでさ＿＿
　つーか、それが俺や光じゃなかったのは
　なんつーか・・不甲斐ないけどさ・・」

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