肉食系×陸拾 ページ12
車を飛ばす伊地知、後部座席に座り、苛立ちを隠せない様子の五条悟
「ねぇ、もっとスピード上げれないの?」
「出せる最高は出しているのですが…」
ある者が言うに、対峙相手の辺りで呪力を使用するのが逆効果らしい。
トぶにもトべず、五条自体余り近寄らない方がいいその状況に、地団駄を踏む
「Aはなんで二級なんかに手こずってんの」
「突如現れた呪詛師集団約15名と特級呪霊に衝突したらしく…。」
「…帳は」
「相手のものが、一応。中からの脱出には脆いですが、外からこじ開けるのはほぼ不可能かと
情報はすべて葛葉君が帳を行き来できる者に伝言を頼んだようでして、公衆電話から」
伊地知が、ハンドルを切る
何kmも先に小さく見える帳が、焦りを募らせる
五条はそんな帳を細目で見つめると、確信を疑うように目を見開いた。
「まさか、帳の中に入れるのがA限定…とか言わないよね?」
「……残念ですが。行き来できる者、そして電話を掛けてきたのは」
.
帳を下ろした呪詛師の長である、呪霊です
.
三十分前
Aの目の前には、ぐしゃりと潰れた何かの呪霊
任務として依頼された、二級呪霊。それだ。
「…ふぅ…これで終わりかな…?えぇっと……」
「佐藤怜です。…可笑しいですね。」
佐藤怜。眼鏡をかけてどうもインテリ臭漂うその人は、補助監督である
「うんうん。おかしいよね〜」
「「弱すぎる」」
銃の弾一発で二級を祓う前科があるAが言うことでもないが、あまりに手応えが無さすぎた。
ただ、軽く一発殴っただけで消えてしまったのだから。
近くの警官にアイコンタクトをして、念の為帳を下ろさない佐藤に、Aは答えるように銃を取り出した
「近くに呪力は」
「うーん、そこまで!いつもと変わらないし、意図的に下げてる感じもしないかな!」
本当にこれで終わりなのか。階級の伝達のミスなのか。
まだ未解明なAと相性が悪かっただけなのかと、佐藤がひとつ息をついて、帳を切ろうとした時
どん。Aの足に、小さい衝撃が
(子供…?)
「ごめんなさいっ!」
高い声でぺこりと頭を下げるのは、高い位置でふたつ結びをした極普通の女の子。
何か違和感を感じながらも、返す言葉は返そうとAが口を開いた
「ううん、大丈夫だよ〜!それよりここは危ないから下がッッ__」
言いかけた。嫌悪感を感じながらも返したその言葉が
突き刺されたナイフによって遮られた
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亜麻葦(プロフ) - 笹かまさん» 祝ってくださるだけ凄く嬉しいです…!ありがとうございます!!更新頑張ります!(涙) (2021年1月12日 8時) (レス) id: cfeb7c9eca (このIDを非表示/違反報告)
笹かま(プロフ) - 1日…過ぎてしまった……。申し訳ないです(;-;)えっと、誕生日と第2部突入…おめでとうございます!これからも更新、無理のないようお体に気を付けてください! (2021年1月12日 7時) (レス) id: 355c7a539d (このIDを非表示/違反報告)
亜麻葦(プロフ) - りあさん» ありがとうございます!うわわ!嬉しいです!今後ともご贔屓に笑 (2021年1月11日 17時) (レス) id: cfeb7c9eca (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - おめでとうございます!!いつもめっちゃ楽しく読ませてもらってます。これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年1月11日 17時) (レス) id: a466be600e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜麻葦 | 作成日時:2021年1月9日 18時