【呪術廻戦】高専肉食系男子多い説を男子が証明しようと思います

肉食系×肆拾陸 ページ47

「ちょっと君達、そこで見てるつもりか？」


家入がゴム手袋をつけながら、三人に声をかける

思考と思ひ出の沼に陥っていたAは、瞬く間に意識を家入と虎杖に向けた途端


死んだはずの、心臓がぽっかり空いていたはずの

虎杖が、虎杖悠仁が起き上がった


「おわっ！フルチンじゃん！」


いや、蘇生開口一番それでいいのか。


ゆーじがAを視界に入れると、手を軽く振った

動く死体、喋る死体、自我を持った死体


否、生き返った虎杖悠仁だ


「ごごご五ご五条さん！Aあああああさん！
いいいいいい生き＿＿」

「クックッ、伊地知うるさい」

「やっぱり！俺の予想は当たるんだよね！俺、頭いいし！！」

「ちょっと残念」


またまた伊地知意外的外れの蘇生開口一番


これまた悠仁は家入の視線に恥ずかしいと汗を流すと、Aが、五条の膝からどいて、五条の背中を押した

おっとっと。なんて典型的な焦りの言葉もなく、五条は流れるように悠仁に手を差し出す


「悠仁！ おかえり！」

「オッス、ただいま！」


ぱちんと、2人がハイタッチをするのに、伊地知とAは目配せし、親のように微笑む＿

と、思ったか！！


「ゆーじぃいぃぃい！！」

「おぉ！」


どかん！

ゆーじの全裸中腹に突進するAの体


腰辺りに腕を回しながら、その長い腕を締めた

顔だけを上にあげて、虎杖を見据える


「やっぱ生きてた！俺はゆーじが生きてるに5万掛けてたからね！」

「俺の生死賭け事！？てか、俺今フルチンだから！！」

「フルチンのゆーじでも結構好きだよ！！！」

「なんだそれ！」


(やっぱり俺の、予想通りだ)



我々はどうすれば、呪術師に勝てる？


戦争の前に2つ条件を満たせば、勝てるよ

五条悟を戦闘不能にし

両面宿儺 虎杖悠仁を仲間に引き込む

そして最後。葛葉 A。


誰だ？その小僧は


最近高専に入ったなりたて呪術師だよ


そんなやつに手を下す必要がどこにある


いいや、下すんじゃない。監視だ

現状、力もセンスも対抗する術も知識も、彼について何も分かっていることはない。

無知は最大の罪である。

だが同時に、敵にとっては無知こそ最大の脅威だ

あれは


＿＿確実に計り知れない強さを持ってる


.


悪意が蠢く。

揺るがぬ悪意を持って生まれてきたものが静かな風と共に敵意を作り出す


そんなどろりとした憎悪や揶揄が、Aの脳を掠めた


.


終 第肆章 佳人椿のひとりごと

続 第伍章 ハイビスカスの運命論

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