【呪術廻戦】高専肉食系男子多い説を男子が証明しようと思います

肉食系×肆拾参 ページ44

「伊地知さん、袋の中の鼠みたいだったね！意外と可愛い！！」

「え゛」


自分に来るか。五条さんの視線が怖い。

そんな気持ちで言葉を絞り出した伊地知は、五条のマジビンタを×2されることになったのだ


「あまり伊地知をイジメるな。私達と上の間で苦労してるんだ」

「A以外の男の苦労なんて興味ねーっつーの」

「いよいよごじょーせんせーきもちわるいね…」


えー、僕が？キモイ？？なんて軽口を叩きながら、

五条は、未だ伊地知の手を取ることでがら空きだったAの脇に腕をがしりと突っ込み、つかみ、猫のように持ち上げた


190以上の手によって伸びる180。なんてことだ


そのまま五条は座っていた椅子に移動し、本当の猫のようにただ伸びていただけだったAを、膝の上に乗せた


「重くない？」

「っはぁぁ……軽い。」


Aの背中に顔を埋めて深呼吸をする五条


教師と生徒と言われれば即警察案件のそれに、伊地知と家入は当たり前かのようにガン無視を決め込み、

家入は、虎杖にかかっていた白い布を剥いだ


露わになる、心臓の当たりをかっぽり開けられた胸元


「で、コレが宿儺の器か

好きに解体(バラ)していいよね」

「役立てろよ」

「役立てるよ。誰に行ってんの。」


ひとつ息をつき、Aの頭の上(にいる五条)から、A自身に視線を移す家入


「もっかい聞くけど、君、大丈夫？」

「だいじょーぶ。…多分、やらない事になるし。」


後者の言葉は、呟いただけの、空気を震わせるだけのそんな言葉のつもりだった。

その言葉を聞き取った五条は、長い腕を巻いていたAの腹部分をキツく締めた



膝にAを乗せながら、

クソ呪術界をリセットする。


GLGの僕だからこそ叶えられるそんな夢を、伊地知とAに伝えた(聞かせた)


「上の連中を、皆殺しにするのは簡単だ
でもそれじゃ首がすげ替わるだけで変革は起きない
そんなやり方じゃ誰も付いて来ないしね

だから僕は、教育を選んだんだ

強く聡い仲間を育てることを」


Aの、白く、綿飴のような頭を撫でる

正直、Aに関わってるのは半分好奇心だ


なんて、僕が人間と関わってるのなんてみんな好奇心で、Aみたいに半分も好奇心以外で関わるのは珍しい。我ながら


分かる。僕には、Aはシロだと

正真正銘、まっさらな、シロ。


なんで上があんなに警戒してるのか

自分より優れている者への恐怖と嫉妬で除け者にするあの感じ



＿嫌いだ。

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