【呪術廻戦】高専肉食系男子多い説を男子が証明しようと思います

肉食系×弐拾弐 ページ23

「お、意外と広い！けど壁が薄いね！年頃の男の子の部屋は完全防音ぐらいにしないと！おーい！！！！あ、キンジョメーワクってやつだ！壁ドンされちゃう！全然キュンキュンしないね！！」


部屋の中を妖精のようにクルクルと回るA。


壁に耳を当て、ベットに飛び込み、ついでに五条に飛び込み、そしてキャピキャピと転げ回る。


動物園。

五条は内心そう呟いてから手を叩き、注目を集めることでAの動きを止めた


「どったの包帯せんせー！」

「晴れて高専一年の仲間入りとなったAに5つルールを授けます！」


指を全て立て、ひらひらと揺らす五条。

Aはまた途端に目を輝かせる


「おお！守れる保証は無いけどテンション上がるね！！」


テンションに比例してばたつかせる足を抑えながら、五条はまたAに顔を近づけた。

開いていた手の、指を一本折る


「まず一つ目。仕事がない時は絶対に僕の傍を離れないこと。」

「えぇ…ぜぇーーったい？」

「ぜぇぇーーったい！」

「…わかりましたー…」


渋々頷くA。

五条はまた、指を1本折った


「二つ目。自分より強そうな呪いが現れても無理に戦わないで、僕を呼ぶこと」

「……は〜い…。」


「三つ目。僕、学長、伊地知、七海とか。僕の知ってる大人の許可を貰うまで術式は使わないこと！」

「いじじ…？ななみ…？」


「後で紹介するよ！はい、四つ目。術式について分かったことがあったらいちばーんさいしょにボクに伝えること」

「いちばん？」

「いちばん！」

「ぜぇーったいに？」

「ぜぇーったいに！」

「……む。」


また一本、また一本、また一本。

指が折れていく毎に頬を膨らませ、ほんの小さくだが眉間に皺をつくっていく


そんなAを見て、五条は内心一言。

肉食系×弐拾参→←肉食系×弐拾壱

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す