【呪術廻戦】高専肉食系男子多い説を男子が証明しようと思います

肉食系×弐拾 ページ21

次日 呪術高専廊下


「あのー、五条さん？いくら少年が危険かもしれないといって五条さん自ら監視するのはどうかと…」


眼鏡にほんの少し冴えない顔の男・伊地知はいつも通り不審者のような格好をしている五条を横目で見た。


口を悪くすると、『いつもヘラヘラしてて適当なお前が監視なんか出来るわけねぇだろ』

伊地知が思っていなくとも、裏の裏のそのまた裏を返せばそんなところだ。


「伊地知は俺じゃ監視しきれないって言いたいの？」

「あ、いや……まぁ、そんなことありませんけど…？」


吃る伊地知。溜息をつく五条。


「嘘下手だなぁ……」

「…すみません。ですけど五条さん、流石に多忙になるんじゃ…

もしも疎かになってしまえば、あの子の監視も＿＿」


伊地知がメガネのフレームを指で上げながら言いかける。

そのフレームが偏ったのは、五条の次の発言に、『ありえない』と感じたからだ。


「してやるよ。するよ。Aが幾ら危険でも敵に狙われても、GLGであるこの僕が忙しくても、勝てない相手が、ま、ん、が、い、ち！！現れたとしても。


.


Aだけは＿＿絶対に殺させない。」

じゃ、もーそろそろでAが来るから。


前を見たまま手を振り去っていった五条の後ろ姿を、裸眼でボヤけた視界で伊地知はなんとか捉えた。


スキップをするその背中を。

有り得ない言葉を発した、その背中を。

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