Street Blues (ページ40)

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男の人と一緒に帰ったりしたら、

すぐに、結婚相手？て、聞かれちゃいそうやもん。

「おやすみ？
また明日な？
迎えにこよか？」

「ううん。
電車で行く。
待ち合わせしたいねん」

これはほんま。

彼氏と待ち合わせ。

めっちゃいい響き。

「分かった。
気をつけておいでや？
楽しみやな」

章大が不意打ちでほっぺにキスするから。

「こんなとこであかん。
これは禁止」

それだけは約束してもらわんと。

「ええっ。
おやすみのちゅうもあかんのぉ？
いろいろAは規則が厳しいな」

からかうように言うてくる。

「・・・嫌になる？」

不安になって、
思わず、章大の手首を掴んでた。

腕時計の冷たい金属に触れる。

「なるわけないやろ？
あほやな・・・」

ふって、大人っぽく笑って、
軽く抱き寄せてくるねん。

「そういうんも禁止。
分かるやんか」

ふくれたら、ぷって吹き出された。

章大は禁止しても簡単に破りそう。

「章大って、校則、破るタイプの生徒やったやろ？」

「なんで分かるん？」

「分かる。
悪い子やもん」

近所の人に見られたらあかんし、
門限の２３時も近付いてる。

早く行かなあかんのに。

まだそばにいたくて。

胸が苦しい。

明日また会えるのに・・・