12.だいすき。 ページ38
それから、校内には風のような速さで私達のことが伝わった。
比呂士をはじめとするテニス部のレギュラー軍が嬉しそうに笑っていた｡
「良かったですね、仁王君」
「仁王先輩、ズルいっすよ〜!!」
「良かったじゃないか」
「やっとかよぃ…。
早くくっつけば良かったのによ」
「ブン太…
お前そう言いながら涙目じゃねーか…」
「うるせっ!!」
「めでたいことだな」
「6年越しの想いが実るとはな…。ロマンチックじゃないか」
「俺も恋したいッス〜!!!」
「ありがとうのぅ」
当の本人、雅治は嬉しそうにクシャッと笑った。
私も、同じように笑った。
あの告白から数日後、私はテニス部のマネージャーになった。
合宿で他校の生徒にも会った。
その中で、イケメンは沢山いたけど、(包帯巻いてる人とか、指パッチンする人とかｴﾄｾﾄﾗ…)
やっぱり一番は雅治だった。
大変なことは多かったけど、楽しい学校生活だった。
そして6年後……。
私達はめでたいことに結婚した。
あの岬で式をあげたのだ。
もちろん、レギュラー軍だった皆も出席してくれたし、他校のテニス部の人たちも来てくれた。
家族も嬉しそうに笑っていた。
「愛してるよ、雅治」
「俺もじゃ、A」
ゴーン…ゴーンと遠くで鐘が鳴り響く。
岬の先には遠くまで続く海が広がっている。
そして、空には雲一つない青空。
私は、世界一幸せだ。
《アイツが嫌いなハズなのに。
いつの間にか私はアイツに恋をした。
アイツ…いいや雅治は、世界一大好きな人》
END
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幸絵(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結まで書いてくださりありがとうございます。もしできたらでいいので続編など書いていただけたらすごく嬉しいです！とりあえず、お疲れ様でした<(_ _)> (2022年7月19日 7時) (
レス) @page39 id: 23b9936184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星群 | 作成日時：2021年1月9日 16時
