11.ぺてんし。 ページ32
ある日の放課後。
私は、仁王に借りていた教科書を返そうと、
B組に行った。
あぁ、なんで昼休みに返さなかったんだろ…。
あ、6時限目だったからか。
にしても忘れるなんて〜!!!
B組についたとき、何やら仁王と丸井君が話している最中だった。
「にお…」
呼ぼうかと思ったが、真剣な顔をしていたので、話が終わるまで待っていることにした。
すると
「で、どーなの?Aのこと好きなの?」
ドクン
丸井君のその一言で、一気に心拍数が上がる。な、なんて話してんの…。
立ち去ろうとしたが、私はその場に貼り付くように立っていた。
聞きたかった。仁王の本心が。
ここ1ヶ月の間で仁王とは、親友かのような仲になった。
放課後は、二人でショッピングに行ったこともあるし、その前はみんなでクレープを食べた。
そして昨日は、焼肉屋に行った。
その中で私は気づいた。
それは、仁王が好きだということ。
幼い頃、あのときも仁王が好きだった。
でも、まだ小さかった私にとって恋をしたとは知らなかった。
そして、密かに思っていたのだ。
仁王は、私と本当の恋を、恋愛をしてくれるのでは…と。
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幸絵(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結まで書いてくださりありがとうございます。もしできたらでいいので続編など書いていただけたらすごく嬉しいです!とりあえず、お疲れ様でした<(_ _)> (2022年7月19日 7時) (レス) @page39 id: 23b9936184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流星群 | 作成日時:2021年1月9日 16時