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屋上の扉が開いたと思ったら、制服を着崩した一人の女子生徒が入ってきた。
仁王を見た途端、嬉しそうに駆け寄る。
「もぉー、LINEしたのにぃ」
グイッと腕を絡めて、何やら楽しげに話しかけている。
その時、他の皆は困ったように仁王を見ていた。
「すまんの、また今度」
仁王は、そう言うと女子生徒と屋上を去って行った。見るからに、彼女だろう。
きっと、またアソビ相手の。
「はぁ…」
幸村君が、深いため息をついた。
「仁王も、やめれば良いんだけどね…」
それはきっと、彼女をコロコロと変えることを指しているのだろう。
真田君は、たるんどると言った。
「…」
仁王と再会出来て、嬉しいハズなのに、
話せて楽しかったハズなのに。
なぜか私は、モヤモヤしていた。
もしかして…嫉妬してるの?
そう思い浮かんだが、すぐに消した。
そんなわけ無いよ。
だって、前まで嫌いな人だよ?
…それに、彼女がいるって知ってたことじゃない。
私は…
私…は……。
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幸絵(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結まで書いてくださりありがとうございます。もしできたらでいいので続編など書いていただけたらすごく嬉しいです!とりあえず、お疲れ様でした<(_ _)> (2022年7月19日 7時) (レス) @page39 id: 23b9936184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流星群 | 作成日時:2021年1月9日 16時