9.なかなおり。 ページ25
一瞬、辛そうな顔をすると、
仁王は屋上から出ていこうとする。
「…待って!!」
コインを握りしめながら、私は精一杯
大きな声で言った。すると、ピタッと
仁王が止まり、振り返った。私は比呂
士をチラリと見る。すると、比呂士は
『大丈夫ですよ』と微笑んだ。
皆が機会を作ってくれたから…。
このチャンスを逃さないために…!!
「あ、あのさ……」
そう呟きながら、私は深呼吸をした。
仁王の表情は読み取れないけど、
私の言葉を待っていたのは確かだった。
ドクン。
心臓が高鳴る。私は、自分を落ち
着かせて、深呼吸をすると口を開いた。
「ラ〜ラ〜ラ〜ラララララ〜
ラ〜ラ〜ラ〜ラ〜ラ
ラ〜ラッラ〜ララ ラ〜ララ
ラ〜ララ〜ラ〜ラ〜」
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幸絵(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結まで書いてくださりありがとうございます。もしできたらでいいので続編など書いていただけたらすごく嬉しいです!とりあえず、お疲れ様でした<(_ _)> (2022年7月19日 7時) (レス) @page39 id: 23b9936184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流星群 | 作成日時:2021年1月9日 16時