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「はぁ…気分悪くなってきた。
吐き気する…。ちょ、保健室行ってくるわ」
そう言って席を立つと、
比呂士は心配そうな顔をした。
「おや、大丈夫ですか?それにしても
仁王君も、可愛そうなものですね…」
「え?何か言った?」
最後の方が聞こえず、聞き返すと
なんでもありませんよと笑った。
教室を出て、私は真っ先に保健室へと向かう。
屋上でキレイな空気を吸おうと思ったが、
屋上に行くとアイツとコロコロ変わる彼女がいる。
前も、私が行ったときに彼女とイチャついていた。
「う…」
胃の中のものが喉まで上がってくる。
慌てて口を押えて、グッと堪えた。
数秒後、なんとか元に戻り私は
そのまま保健室へ入っていった。
「しつれーしまーす」
そう呟いて入る保健室には、人の気配が無く、
誰も嫌なかった。
保健の先生も居ないのか…。
そういえば、今日は出張に行っているんだっけ?
なんて思いながらベッドへ足を向ける。
中途半端に少し閉まっているカーテンをめくる。
きっと前に使った人が、きちんと閉めなかったのだろう。
なんて思いながらベッドを見ると、
そこには__
「!!」
大嫌いなアイツが居た。
ザッと慌ててカーテンを閉めて私は、
サササッと素早く身を引く。
何で、何でここにアイツが!?
屋上に彼女と居るんじゃないの!?
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幸絵(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結まで書いてくださりありがとうございます。もしできたらでいいので続編など書いていただけたらすごく嬉しいです!とりあえず、お疲れ様でした<(_ _)> (2022年7月19日 7時) (レス) @page39 id: 23b9936184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流星群 | 作成日時:2021年1月9日 16時