5.かなしい。 ページ16
「そういえば、なぜ仁王君と不仲何ですか?」
「私が極端に嫌ってるだけだよ。
アイツは私の事をどう思ってるかは分からないけど」
具体的な理由は無かった。
噂を聞いたり、本人を見たときに「あ、生理的に無理だな」と感じたのだ。
最初は、銀髪の人がいると聞いてあの子かもしれないと喜んだが、間近で見てみると、
その気持ちは消え去っていた。
「そうなんですか…」
比呂士は苦笑いをしながら言った。
そして、今日もまた一緒に食べないかと誘われ、昼休みも屋上に行くことになった。
「雨宮先輩〜!!」
屋上に入ると、切原君が笑顔で手を振った。
わぁ、可愛い!!
「切原君って、可愛いね」
そう言いながら、頭を撫でるとそーッスか?
と言った。うん、可愛い。
あの子みたいだなぁ。
「可愛いよりカッコいいって
言われた方が嬉しいッス〜」
「あぁ、ごめんごめん」
「まぁ、いいじゃねーか」
笑いに包まれて、朗らかな雰囲気になっていた時、ガチャッと言う音とともに
アイツが入って来た。
「お〜、皆いたんか…ん?」
アイツがニコニコと笑いながら、
手をヒラヒラと振る。そして、私に気がつき、その手を止めた。
「仁王…」
幸村君が気まずそうに呟いた。
他の皆もそうだった。アイツは私を見るなり、少し目を見開いて驚いたような顔をした。
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幸絵(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結まで書いてくださりありがとうございます。もしできたらでいいので続編など書いていただけたらすごく嬉しいです!とりあえず、お疲れ様でした<(_ _)> (2022年7月19日 7時) (レス) @page39 id: 23b9936184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流星群 | 作成日時:2021年1月9日 16時