4-1 ページ13
「ブン太〜。俺も見逃したいんだけどよ、
真田が怖いんだわ」
「そこんとこをさ!」
頼む!!!と手を合わせて言う丸井君。
比呂士と一緒に苦笑していた。
…丸井君、仲良くしてくれたし、何か出来るかなぁ。そう思ったとき、ふとポケットにコインが入っている事に気がついた。
「海斗〜」
ちょうど、海斗とは知り合いだったので、
昇降口に行く足の方向を変えて、二人の方へ行く。
「A、どした?」
「あのさ、このコインの表が出たら
見逃してくんない?」
「は?」
ちょっと待てと言う海斗を無視して、
私はコインを空へと高くあげた。
あ、高くやりすぎたか?
「表〜!!!」
丸井君が願うような目でコインを見つめる。
海斗も同じく見ていて、比呂士も持ち物検査をやりながら見ていた。
キラキラと太陽に反射しながら、コインは回る。スッと落ちてきたコインを手の甲でキャッチすると、丸井君達に見えるように向ける。
そっと片方の手を退けると、そこには
『表のイラスト』が。
「よっしゃぁぁ!!!」
「て、ことだから、海斗。またね〜」
丸井君の腕を掴むと、昇降口へとそのまま向かう。
「あーもう!今回だけだかんな!」
後ろから、そんな海斗の声が聞こえた。
丸井君はサンキューな!と笑っていた。
27人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
幸絵(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結まで書いてくださりありがとうございます。もしできたらでいいので続編など書いていただけたらすごく嬉しいです!とりあえず、お疲れ様でした<(_ _)> (2022年7月19日 7時) (レス) @page39 id: 23b9936184 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:流星群 | 作成日時:2021年1月9日 16時