【学園アリス】星降る夜に

第31回 ページ34

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アリス学園ではアリスの種類によっていくつかの能力系に分けられる。



読心、瞬間移動、火や水など比較的オーソドックスなアリスは潜在能力系。


身体能力が上昇するなど体質が変化するアリスやフェロモン系は体質系。


発明系のアリスなど物を作る際に発動するアリスは技術系。


それらのどれにも当てはまらない珍しいアリスは特別能力系。




そして、もう一つ＿＿＿。



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生徒会室に来る前に初等部に寄ってきたらしいAはとてもご機嫌だった。


そんなAの話を、僕は書類整理をしながら聞いていた。



A「棗って潜在系だよね？サボってるのかなあ」



Aの質問は潜在系である僕と今井に投げかけられていた。


思わず書類をめくろうとしていた手が止まる。


秀/昴「…」


A「え？違うの？」


Aにとって、火のアリスを持つ彼が潜在系だと思うのは普通の事だ。



秀「彼は、危険能力系だよ」


A「危険能力系…？」


Aは危険能力系を知らない。

3年前には存在していなかったからだ。




昴「櫻野」


秀「いいよ、遅かれ早かれ知る事になるんだ」



完全に作業の手を止めてAの目を見る。







秀「危険能力系は、2年半程前に新設されたばかりの高い攻撃性や危険性を秘めたアリスを持つ生徒達を集めたクラスだ」

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