10話『初夏の思い出』(下) ページ39
そうして、4人ともが浴衣を買い終えた。
翌日、朝からコハクとミカがおらず、スマホを見るとミカからチャットで
「お母さんに着付けてもらうー!」
と送信されていた。
レイ「こんな朝からか…気が早くないか?」
リト「結構2人でいる時に意気投合したんじゃない??」
レイ「なるほどな…」
レイ「ちょっとだけバイトしに行くか?浴衣の分の収入を取り戻したい」
リト「それいいね!そうしようか」
そうリトとレイは寝ぼけた顔で話していた。
ミカとコハクと言えば
ミカ「髪飾りいっぱいあるねー!」
コハク「わぁ…綺麗で可愛いのがいっぱいですね…!」
2人で髪飾りを買いに出かけていたのである。
ミカ「あ、そういや昼ご飯どうする?」
コハク「どうしましょうか?」
ミカ「近くに美味しいって評判の喫茶店あるよ!行く?」
コハク「いいですね!喫茶店!」
ミカとコハクは女子らしい会話をしながら髪飾りを選ぶのに夢中になっていた。
ーーー
日が西に傾き始めた頃、家にいたレイはさっそくリトと一緒に紙袋から浴衣を取り出す。
レイ「浴衣着ていく男っていんのかな」
リト「それはいるでしょ…?男用の浴衣が売ってる店意外とあったし」
レイ「そうだなー…」
浴衣を着たことがない2人は着方に困惑した。
インターネットでわざわざ調べて着付けのしかたを見ながらお互いの浴衣を着付ける。
リト「キツくない?」
レイ「おう」
時間は多少かかったものの、初めての割には綺麗に着付けができた。
レイ「じゃあ、行くか」
リト「そうだね!」
レイは少し、ミカとコハクがどんな浴衣を着て来るか楽しみにしていた。
それに、
初めてできたと言っても過言ではない、『親友』というメンバーと共に過ごせる日々を幸せに思っていた。
11話『消える火の花』(上)→←10話『初夏の思い出』(中)
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作者名:こっこ@amuse | 作成日時:2019年6月17日 7時