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10話『初夏の思い出』(上) ページ37

ミカ「あ〜つ〜い〜…」

ミカは床に寝転んで足をバタバタさせている。
もうこの町は夏に入ろうとしている。4人の部屋着も半袖になり、夏らしくなっていた。

リト「…これじゃ外出る気になれないな…」

レイはキッチンでガタガタ音をさせながら何かを作っていた。
コハクが気になってレイに近寄る。

コハク「何作っているんですか??」

レイ「ん?かき氷だなー」

そうレイが言った途端、ミカはバタバタさせていた足をピッタリと止め、起き上がって

ミカ「かき氷!?」

と食べたそうにレイを見つめている。

レイ「はぁ…笑そう言うと思ったから全員分作ったんだからなー?褒めろよー」

ミカ「神様レイ様仏様ー!!」

レイ「やっぱ褒めなくていい」

リト「わあー!レイくんが作ったかき氷ー!」

レイ「いや、氷を削っただけなんだけど」

レイは2人分のかき氷を運んだ。コハクも手伝おうと、もう2人分を運んだ。

レイ「ん、コハクありがとうなー」

レイがコハクに笑顔を向けると、

コハク「あ、いえいえ…」

と言いながら頬を赤く染めた。

4人が席に座ってそれぞれかき氷を食べながら
駄弁っていた。

ミカ「んまー!」

リト「頭が…キーンって…」

レイ「あー、夏だなー」

コハク「食べたら涼しく感じますね…!」

氷が溶け始め、器から氷の山が消えた頃。ミカが突然思い出したかのようにハッと顔を上げる。

ミカ「あ!ねえねえ!そういや明日花火大会あるよー!」

リト「そうなの…!?」

レイ「こんな時期にか?夏入ってちょっとしか経ってないのに」

ミカ「うんー!結構大きい祭りだからイカ達がいっぱい集まるよ!」

コハク「楽しそうですね…!行ってみたいです…!」

ミカ「ほらほら〜、ハクちゃんが行きたいって言ってるから皆異論ないよね?」

リト「僕も行きたいから問題ない!」

レイ「…いや、別に異論はないけど」

ミカ「やったー!じゃあ、昼からは浴衣買いに行こ!」

ミカはまた輝いた目でこちらを見てくる。

コハク「浴衣…ですか?」

リト「そういや、アロワナモールに浴衣売ってる時期だね?」

レイ「リトが行くなら俺も行くけど」

ミカ「リトくんも行くもんねー??」

リト「う、うん…笑」

ミカ「そんじゃあ、男女別で買って祭りの時に見せ合いっこしよーよ!」

リト「いいよ!」

ミカ「決定ー!」

10話『初夏の思い出』(中)→←9話『輝く赤』(下)



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作者名:こっこ@amuse | 作成日時:2019年6月17日 7時

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