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9話『輝く赤』(下) ページ36

結果は水色チームが勝利。4人はロビーから出ることにした。

ミカ「んー!接戦だったねー!」

背伸びをしながらミカが言う。

リト「ミカちゃんエイム良すぎだよ…ちっとも前に進めないじゃないか…!笑」

レイ「まあそれは分かる…味方だったけどな笑」

一方コハクは異様な何かが引っかかっていた。

リト「コハクちゃん、あまり手助けになれなくてごめんね…?」

リトはコハクに話しかけるが、ぼーっとしているのか返事が返ってこない。

リト「コハクちゃん…??」

コハク「えっ…あ、はい!」

リト「…怒ってる??」

リトはしょんぼりした目でコハクに言う。

コハク「いや全然ですよ…!楽しかったです!」

リト「それなら良かったけど…笑」

レイ「お前はよくミカがいる前で突っ込んでくるよな」

リト「なっ…それはもう癖です…直したいけど直らないんです…」

リトは頭を掻きながら苦笑して見せた。

レイ「ま、これでコハクのチームに入る条件は揃ったな」

レイはコハクの顔をのぞく。

レイ「それでいいよな?」

コハク「…は、はい!」

ミカ「やったー!ハクちゃんが入ったよー!」

ミカがぴょんぴょんうさぎの様に飛び跳ね、勢いに任せてコハクに抱きつく。

コハク「あわわっ…!?」

レイ「あぶねえだろ…笑」

4人は笑顔になった。
きらきらした、純粋な笑みだった。

10話『初夏の思い出』(上)→←9話『輝く赤』(中)



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作者名:こっこ@amuse | 作成日時:2019年6月17日 7時

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