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7話『迷える狐』(下) ページ25

ミカ「毎日これ食べられるの幸せだー!」

レイ「さすがに毎日は作れねえからな??」

リト「外食しても楽しいかもね!」

コハクはそんな楽しそうな話をする3人を笑顔で見ていた。


ミカ「あ、ハクちゃん笑ったー!」

コハク「えっ?」

ミカ「あたし達の会話面白かった??」

コハク「いえ…楽しそうだなって思って…」

リト「十分楽しいよ!チーム結成してまだ間もないけど!」

コハク「チーム?」

ミカ「今3人でチーム組んでるんだよー!amuseって言うんだよ!」

コハク「amuse…いいですね」

ミカ「でしょー!レイくんが考えてくれたのー!」

コハクはじっとレイを見つめた。
レイは思わずドキッとした。背筋が固まるようだった。

ミカ「あ!ハクちゃん!じゃあさ!」

ミカが突然口を開く。

ミカ「あたし達のチームに入る??」


リトとレイはびっくりした。

リト「なかなか急だね!?」

コハク「…うーん…」

コハクは考えるように顔を俯かせた。

まだ早いのでは?と頭の中で思っているレイ。

ミカ「いつでもいいよ!」

ミカは笑顔で言った。

コハク「あの…入りたいのは山々なんですが…」

とそこまで言ったきり、コハクは黙ってしまった。

ミカ「なんか事情が?」

コハク「…お母さんが…」

途切れ途切れにコハクが話す。
途中でレイはハッとして、ミカに言い出す。

レイ「言い難いこともあるだろ、ミカ。それぐらいにしときなって」

ミカ「そ、そうだね…!ごめんね、ハクちゃん」

コハク「あ、いや!大丈夫です…」

いつの間にかコハクの前の茶碗の中は白米1粒もなかった。

皆が風呂に入って寝る準備をした後、それぞれの部屋で寝ることになった。

レイは天井を見ながら考えていた。
会ったばかりのガールにチーム入団を誘うのはやはり早すぎたのでは?
まだまだあのガールを知る必要がありそうだな、とレイはゆっくりと目を閉じた。


「……__くん!…__イくん!………レイくん!!」

レイ「んん…?なんだ…?」

ミカ「起きてー!」

レイ「早くないか…?」

ミカ「起きてよー!」

ミカはレイの腹に軽くチョップする。

レイ「ちょっ…分かったから待てって!」

レイは急いで体を起こす。

レイ「なんだよ?」

ミカ「レイくんにちょっと頼みたいことがあって!」

ミカはいきなりレイに顔を近付ける。

レイ「なっ…た、頼み事?」

ミカ「うん、それはね…」


…8話に続く。

8話『狐と優しい雨』(上)→←7話『迷える狐』(中)



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作者名:こっこ@amuse | 作成日時:2019年6月17日 7時

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