6話『1つの屋根の下』(中) ページ20
[いいわ]
レイ「えっ」
[もうそういう年頃だものね。別に構わないわ。]
レイ「…ありがとう」
[…それに]
レイ「ん?」
[そこまで仲がいい"友達"が増えたことが今1番お母さん嬉しいよ]
レイ「…友達…」
レイ前までほとんどユアやランと遊んでいた。その事を母親は裏で少し悩んでたのかもしれない。
レイ「俺はもう小さくねえよ?話す時は話すし、ちゃんと上手くやってる」
[分かってるわよ。レインはちゃんと出来る子じゃない]
レイ「…」
急に褒められて、反論できないくらいに照れたレイ。
[解約はお母さんがやっとくから、これから一緒に住む2人の友達にはよろしく伝えといてね]
レイ「うん、分かった」
…レイはどことなく違和感を覚えた。親ってこんな優しかったか?と。でも唐突ではあったものの、許可してくれた親に感謝しながら、ミカとリトに話した。
ミカ「ほんと!?やったー!」
リト「じゃああとは契約するだけだね!」
レイ「でもこの家買うお金、どこからあるんだ?」
ミカ「親が少し出してくれるからね!」
リト「後は昔から貯めてたお金を使うだけだよ!」
レイ「…お前ら富豪なのか??」
ミカ「よーし!これから不動産屋さんに連絡だー!」
レイは母親のあの一言に余韻を残しながら、2人の会話を笑顔で聞いていた。
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作者名:こっこ@amuse | 作成日時:2019年6月17日 7時